福岡県×老舗和食店！超高コスパのアンテナレストラン開店【東京都&福岡県】

こんにちは！福岡大好き、元福岡放送アナウンサーの田邉有沙です。都内で福岡の魅力に触れられるホットなスポット、1月26日、東京・麹町にグランドオープンした「麹町なだ万 福岡別邸」についてご紹介します！

　地下鉄半蔵門駅から徒歩3分ほど。多くのランナーが駆け抜ける皇居の目の前に、福岡県アンテナレストラン「麹町なだ万 福岡別邸」がグランドオープンしました。元々、福岡が誇る食を通じた情報発信の場として、2018年に開業した飲食店があったのですが、コロナ禍で閉店。なだ万が新たな事業者となり、生まれ変わりました。
入口に掲げる看板は、大河ドラマ「龍馬伝」の題字を手がけた書家の紫舟さんが「創作活動の拠点である福岡県のために」と揮毫したもの。“福岡県は食の王様”という思いを込めて、福の字に「王」を忍ばせたと言います。是非探してみてください！

　中に入ると、福岡県無形文化財保持者に認定されている博多人形師、3代目中村信喬さんの作品が出迎えてくれます。壁には福岡県の伝統工芸品である「博多織」が飾られ、引き戸や壁の装飾には繊細な細工で木の文様を描く「大川組子」が施されています。テーブルや椅子は、大川市から取り寄せた県産木材「センダン」が使用されている他、料理は上野焼などの器で提供されるなど、どのシーンを切り取っても福岡に触れられます。改めて福岡県にはこんなに素敵な技術がたくさんあるんだと気付くことができました。

　「なだ万」の名前は聞いたことがあるものの、食べたことはないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。何を隠そう、私もそうでした。創業はなんと江戸時代の1830年、190年以上の歴史があります。国内28店舗、海外5店舗を展開する老舗の和食料理店で、本店のディナー懐石は税込37,000円から、ランチコースも税込27,000円からという高級店です。（店舗により異なります）
「老舗はいつも新しい」を社是とするなだ万が、福岡県の食材を活かして魅力を発信していくアンテナレストランを初めて運営することになり、この「麹町なだ万 福岡別邸」ではディナー懐石は税込9,680円から、ランチコースは税込4,620円からと、とんでもない高コスパ！！平日はランチセットメニューで税込1,650円の博多風ごぼ天うどんをはじめ、はかた地鶏、博多和牛の御膳など最高の食材と技術をリーズナブルな価格でいただけるんです！控えめに言って最高です。

　今回は週末にお伺いし、ランチコース「福岡旬彩小箱」をいただきました！旬菜に続いて出てきた小箱。博多織をあしらった蓋を開けると、鮮やかで美しい料理が一品一品丁寧に並んでいます。可能な限り、福岡県産の旬な食材を使用していて、特にメインの博多和牛サーロインステーキは、通常福岡近郊でしか出回らないものだそう。昨年開催された「第12回全国和牛能力共進会」において上位となる優等賞を初受賞したばかりの折り紙付き。上品な脂が甘くとても美味しかったです。
また、温物として朝倉輝黄卵茶碗蒸しが出てきたのですが、1番衝撃的でした。滑らかな舌触り、上品に香る出汁の美味しさに感動しました。
炭火焼きの香りが香る蒸籠蒸しで、お腹いっぱいになるかと思いましたが、あまおうや八女抹茶蜜が乗ったデザートの白胡麻のブラマンジェもペロリといただいてしまいました。
料理と合わせる飲み物も、福岡が誇る地酒（焼酎のイメージが強いですが、酒どころなんです！）や、以前取材させていただいた庄分酢（前回の記事でもご紹介しています）のビネガードリンクなど充実しています！
1つ1つの素材の旨味を最大限生かす、なだ万の技法を堪能でき、この価格でこちらをいただけるのは本当にお得だと感じました！

　今回オープニングレセプションに関わらせていただいたのですが、スタッフの皆さんも福岡のことを勉強されて居心地の良い空間にしようと懸命で、ここ一番の大切な時はもちろん、普段使いもできる素敵な場所だと思いました。

今後、アンテナレストランとしてイベント会場としても活用していく予定とのこと。今後の展開も、季節によって変わるお料理も楽しみです！

▷麹町なだ万 福岡別邸
（東京都千代田区麹町1-12-1 住友不動産ふくおか半蔵門ビル1階）
営業時間：昼食11:30-14:30
　　　　　夕食17:00-21:30
休業日：日・祝日
https://www.nadaman.co.jp/restaurant/kojimachi/