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ラグビーW杯も目前!『釜石鵜住居復興スタジアム』
目次
2019.09.06
こんにちは。元岩手朝日テレビアナウンサーの藤原規衣です。
いよいよいよいよ今月に迫ったラグビーワールドカップ(W杯)!
そのW杯の開催都市のなかで唯一新設された会場が、岩手県釜石市にある『釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアム』です!
今回は、2011年3月に発生した東日本大震災からの復興のシンボルにもなっているスタジアムについてご紹介します。
■豊かな自然に囲まれたスタジアム
『釜石鵜住居復興スタジアム』は、岩手県釜石市にあります。三陸の海と山に囲まれ、W杯開催にあたって唯一新設されたスタジアムです。震災からの復興を目指す新たなスタートをイメージし、「羽ばたき」と「船出」を表現した白い大きな屋根が特徴となっています。三陸被災地のスポーツ不足を解消し、県民が集まってスポーツを楽しめる場所としても期待が高まります。
■「震災の教訓」を伝える場所に
スタジアムは、2011年3月に発生した東日本大震災で被害を受けた旧鵜住居小学校、釜石東中学校の跡地に建設されています。
鵜住居地区は、震災で大きな被害を受け、多くの方が犠牲となった場所です。一方で、鵜住居小学校、釜石東中学校の子どもたちは手を取り合って迅速に避難したため難を逃れることが出来ました。こうした背景のある場所に建設されたスタジアムは、震災の記憶や教訓を次世代へと伝えることの出来る場所でもあります。
■地元木材を使用!木の温もり溢れるスタンド席
スタジアムのこだわりは、スタンド席にもみられます。常設のスタンド6000席のうち、4990席が木製のシートになっています。この木材は、2017年に発生した山林火災で被災した地元の杉およそ800本が使われています。
木の温もり溢れるスタンドに座って競技場を眺めると、三陸の豊かな自然と復興への希望が感じられるようです。
7月末にはこの釜石鵜住居復興スタジアムで、ラグビーW杯の前哨戦ともいえるフィジー戦も行われ、ラグビー日本代表が勝利し大いに盛り上がりました。
今月開幕するW杯でも試合が予定されています。ぜひ、国内外からたくさんの方に希望のスタジアムに訪れて頂き、三陸沿岸地域の魅力と共に、震災の記憶や教訓にも触れて頂けたらと思います。
↓藤原アナウンサーのプロフィールはこちら!
群馬県出身。元岩手朝日テレビ・群馬ケーブルメディアアナウンサー。約10年間勤めた岩手朝日テレビでは、ニュースキャスターから子ども番組のお姉さん、ドキュメンタリー番組「テレメンタリー」のディレクター兼ナレーターまで幅広く経験。東日本大震災の遺族への取材などを機に、現在はフラワースクールに在学しながらフラワーアレンジメント講師、オーダーメイド制のフローリストとしても活動中。大切な方へお花を贈るお手伝いをするサロン「everyday bouquet」主宰。プライベートでは2児の母として育児奮闘中。趣味・特技はフラ、家庭料理、カラオケ、水泳、ゴルフなど。また野菜ソムリエや防災士、ベビーマッサージインストラクターなど資格も多数。