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よんなな プロジェクト

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“力ある言葉”こそが、人の心を動かす

目次

講演会で感じた2つのこと

みなさん、こんにちは!広島エリア担当の久保田夏菜です。

先日、サーロー節子さんの『光に向かって這っていけ ―核なき世界を追い求めて―』の出版記念講演で司会をさせていただきました。

写真は、共著の地元・広島の中国新聞社の金崎由美記者もご一緒に。

講演会を通して感じたことは、広島に住んでいながら、あまりにも知らないことがたくさんあるということ、伝えたいという思いは“力ある言葉”になるということです。

サーロー節子さんとは?

サーロー節子さんという方を、みなさんはご存知でしょうか?

2017年、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)がノーベル平和賞を授賞した際、世界に向けてスピーチをした女性です。

サーローさんは、13歳の時に広島で被ばくされていて、87歳の現在に至るまで、核なき世界を目指した反核活動をされています。

講演会で語られた、核廃絶への思い

「(原爆で)亡くなられた一人一人は、誰かに愛されていました。一人一人が、名前を持っていました。そのことを忘れてはいけない」と。

そして、「これからを生きる人は、考え、語るだけではなく、行動に移してください」と。

日本がこれからどう世界と向き合いどう進むべきか、という話もされていました。

言葉は飾ることなく

思いをストレートに。

何が“力ある言葉”を生み出すのか

原爆を乗り越え自分の人生を生き抜くだけでなく、核なき世界のために、世界と闘い続けるサーローさん。

希望を持っては絶望の淵に立たされ、それでもなお立ち上がり……
苦しみが大きい人生だったのではないかと思います。

ただ、“家族や友人の命を無駄にしてはならない”被爆者として生き残った責任を原動力に変えて、ひたすら“核廃絶”を訴えてこられたのです。

講演では、ご自身の中からあふれだす思いを1つ1つ丁寧に、言葉にされていました。

「何と表現したらいいのか?」と、もどかしさを感じられている様子も何度もありました。

それでも、言葉を探す“間”にでさえ、多くのメッセージが込められているようでした。

伝えたいという思いからうまれた言葉は、とても力強く、その“力ある言葉”こそが、人の心を動かすのだと。

貴重なお話を、どうもありがとうございました。

 

アナウンサー紹介

自然大好きアナウンサー。2年前に田舎に移住し、毎日1時間半かけて職場へ通う。仕事は、バラエティ番組や情報番組が中心。休日は、畑仕事に汗を流す。ライフワークは、カンボジアの田舎にある地雷村に通うこと。現地では、自らカメラを回し、取材を行い、内戦の爪痕に苦しむ村人の現状を伝える活動にも取り組む。2018年、ヒロシマ平和創造基金「国際交流奨励賞」受賞。