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よんなな プロジェクト

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大牟田を代表する祭り「大蛇山」!

目次

元NHK熊本放送局の高村麻衣です!

熊本県との県境に位置する福岡県大牟田市。ここでは夏に勇壮な火を噴く大蛇が現れる祭り「大蛇山」が行われます。今回はその迫力満点の「大蛇山」をご紹介します!

 

■ 古くから守り継がれてきた伝統の祭り

大蛇山の起源はなんと300年以上前にもさかのぼると推定されいています。古いしきたりと伝統の技術を受け継がれてきた祭り。山車に人が乗り、太鼓や鐘を打ち鳴らしながら町中を練り歩きます。この山車を「大蛇山」と呼び、その姿は本当に大きな蛇です!全長は約10メートル、高さが5メートル、重さは最大で3トンあります。いくつかの地区で分かれて製作されますが、竹材で作られた枠に何重にも和紙を張り合わせて作る大蛇は、ひとつとして同じものはありません。毎年工夫をこらしてより迫力のある大蛇を作るために努力されています。

 

■ 火を噴く迫力の大蛇!

各地区から作られる大蛇山は、太鼓や鐘の音、そして代々受け継がれているお囃子とともに200人から300人ほどの引き手によって力強くその存在感を示します。祭り当日は、かっと見開いた目に避けるように開いた大きな口から火を噴きながら進むため、大牟田の夜空はあかあかと燃え上がります。今年ももちろん迫力満点の大蛇を見ることができました!

 

 

■ 大蛇に噛んでもらい無病息災を願う

この大蛇の大きな口に子供をかんでもらうと、その子の1年間の無病息災が約束されると伝えられています。大きな掛け声とともに抱きかかえられた子供たちが少し大げさに揺らされながら大蛇の口の中に入れられると、あっという間に大泣き!でもこの泣き声も大きなほどいいといわれています。

 

■ すぐに壊してしまう儚さ

二日間の祭りが終わるとこの大蛇山はすぐに取り壊される「山崩し」が行われます。その潔いこと!とても時間をかけて作られた大蛇も1年の無事を祈念しながら、両目だけ神前に奉納されて、すぐに姿を消してしまいます。この崩された大蛇の破片を持ち帰るとご利益があるとされ、地元の人たちはお守りとして大蛇の破片を拾い持ち帰ります。

「大蛇山」という祭りは二日間と思っている人も多くいらっしゃると思いますが、実はこの最後の「山崩し」までが大蛇山です。迫力満点で大牟田の町を火で赤く美しく染める大蛇と、そのあとの潔い山崩しまで、ぜひ来年実際にご覧になってみてください!

 

 

 

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アナウンサー紹介

熊本県人吉市出身。NHK、熊本では昼前情報番組のMC、夕方ニュースキャスターを担当。現在は福岡県在住で、2人の年子育児中。コミュニティFM局でCMや行政情報を不定期に担当中。