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大震災を語り継ぐ~東日本大震災から9年、伝え続ける取り組みは

目次

はじめに

こんにちは!岩手朝日テレビで約10年間アナウンサーをしていました藤原規衣です。

今回は、未曽有の大震災を風化させず
教訓を後世に伝え続けていくための取り組みについて報告いたします。
今年の3月11日で東日本大震災から9年です。
先日、「大震災を語り継ぐ会 心の復興サロン」で講師を務めさせて頂きました。

「大震災を語り継ぐ会 心の復興サロン」とは

「大震災を語り継ぐ会 心の復興サロン」とは、岩手大学の麦倉研究室が開催している震災遺族を対象としたお話会です。
以前にもこちらでご紹介させて頂きました。

心の復興目指して~『大震災を語り継ぐ会』

会は、講話など心のケアを目的とした前半と、
集まった人で震災のことを語り合う「お茶っこの会」の後半との
二部構成となっていて、2016年の9月から続けられています。

震災遺族と伝えたトークイベントin岩手大学

去年10月下旬、岩手大学の大学祭で開かれた心の復興サロンのトークイベントに
私藤原が招かれ、伝える側として参加して来ました。

はじめに、私自身の被災体験、そして震災遺族への取材などをテーマに
お伝えさせて頂きました。
当時の私は、
「取材させて頂くことで遺族の皆さまの悲しみを呼び起させてしまうのではないか」と
悩んでいましたが、
遺族の皆さまはいつも我々を温かく迎えて下さり、
カメラの前に凛と立って震災のことを語ってくださいました。
そんな遺族の皆さまと出会えたからこそ、
皆さまの覚悟や想いをしっかりと伝えさせてもらいたいと思い
取材活動に励むことが出来たことなどをお話させて貰いました。
その後、私が「テレメンタリー」(テレビ朝日系列で放送中のドキュメンタリー番組)の取材などで大変お世話になった震災遺族の濱田紀子さんと倉堀康さんと一緒にトークセッションをさせて頂きました。

お二人とお仕事絡みでお話させて頂いたのは久しぶりでした。
当時から「震災のことを伝えていきたい」という
強い思いや覚悟を常々感じておりましたが、
数年ぶりにお話しさせて頂き、
お二人とも「震災の教訓を様々な方法で後世に伝えていきたい」という強い思いを
変わらず持ち続けていらっしゃり、その思いや語り口調からは力強さも感じられました。

伝え続けていく~2回目の東京開催では特別写真展も

今年1月末には、早稲田大学(東京都)で2回目の心の復興サロンが開催されました。

今回は特別企画として、大槌町在住の写真家の伊藤陽子さん、
そして倉堀康さんの写真展も開かれました。
会場には、「報道の道に進みたい」という学生や福島出身の学生もいらっしゃいました。

大震災から9年、現在も震災の教訓を伝える様々な取り組みは続けられています。
そして、記憶や教訓を伝え続けていきたいという方々の思いも
力強くあり続けています。

この記事をご覧になった皆さま、3月11日当日でなくても、
ぜひ被災地や被災された方々へ想いを寄せて頂ければと思います。

警察庁によると、東日本大震災の地震で発生した津波などによる
死者は1万5899人、行方不明者は2529人で、
多くの尊い命が奪われました。(2020年3月11日現在)

 

 

アナウンサー紹介

群馬県出身。元岩手朝日テレビ・群馬ケーブルメディアアナウンサー。約10年間勤めた岩手朝日テレビでは、ニュースキャスターから子ども番組のお姉さん、ドキュメンタリー番組「テレメンタリー」のディレクター兼ナレーターまで幅広く経験。東日本大震災の遺族への取材などを機に、現在はフラワースクールに在学しながらフラワーアレンジメント講師、オーダーメイド制のフローリストとしても活動中。大切な方へお花を贈るお手伝いをするサロン「everyday bouquet」主宰。プライベートでは2児の母として育児奮闘中。趣味・特技はフラ、家庭料理、カラオケ、水泳、ゴルフなど。また野菜ソムリエや防災士、ベビーマッサージインストラクターなど資格も多数。