2020.06.01
茨城放送のレポーターとして、県内各地を800カ所以上を取材してきました、有働文子です。
毎年、魅力度最下位の茨城県ですが、私にとってキラキラ輝く宝石箱のような場所。茨城県に住んで6年目になる私。今日は、茨城県に住んでみて分かった意外な習慣をご紹介します。
お正月の朝食は、男性が作るもの?!
祖父母共に東京在住だった私。
茨城県に嫁いで驚いたのは、お正月。
お正月三が日の朝食のお雑煮は、男性が作るものという風習があったことです。
理由の1つとして聞いたのは、神道の古い習わしで、元旦の神事は全て男性がやる、という決まりがあったからなんです。
お雑煮も神様と深い関わりのある食べ物で、お米が農民にとって贅沢品だった頃、餅は「神様の力が宿り祝福を受けた食べ物」と言われていました。
そして、年神様に捧げられた餅や収穫物を、家の主である男性が煮たのが「お雑煮」と呼ばれるようになりました。
農業県である「茨城県」。
この風習が今でも残っているのは、頷けますね。
『しょーびき餅』とは?!
また、茨城県県西・県央地域の一部家庭では、正月三が日の朝食に、お雑煮ではなく『しょーびき餅』を食べます。
『しょーびき餅』とは、切り身の塩引鮭を焼いて、そのほぐした身を、焼いた切り餅と一緒に食べるお餅のこと。
焼いた塩引鮭は、一人一皿に取り分けます。そして、お餅に挟んだり、押し付けたり、ほぐして海苔を巻いたり各々アレンジして食べます。
また、『しょーびき餅』も、普段炊事をしている女性に正月三が日の朝くらいは休んでもらうという理由から、男性が用意することになっているそうです。
名前の由来は、塩引鮭がなまって『しょーびき』となり、餅と合わせて『しょーびき餅』となったそうです。
現実は、違った?!我が家のお正月
しかし、その習慣が我が家にも受け継がれているかというと、そうではなく…。
うちの主人は、元旦から毎年ゴルフに出かけています。
主人は、元旦に朝食を作る義理の父の姿を見て育ったはずなんですが…。
今年も実現しなかった三が日の主人による朝食作りですが、来年の3が日こそは、ぜひお雑煮を作ってもらえるよう今から交渉していこうと思います。
忙しい女性の皆さん、この素敵な習慣。
ぜひ私と一緒に、継承していきませんか(笑)。