2019.12.09
初心者ばかりで挑む最初の大会!
先日玉名高校放送部へ発声と読み訓練のために行ってきました。
3年生たちが引退し、2年生と1年生だけで初めて挑む放送コンテストを控え、それぞれが希望する「アナウンス」と「朗読」の部門に分かれての練習を見てきました。
最初は基本の発声から。初心者の人たちばかりだったので、緊張をほぐすためにも準備体操から一緒にがんばりました。手と足をぶらぶらさせて余計な力を抜き、しゃがんで丸まって体を縮ませたり、手を伸ばして体を大きく伸ばしたり、お腹の底から伸びやかに声が出せるように体も柔らかくほぐしました。
これが運動不足の私にとってはなかなかきつい!(笑)でも高校生の熱いエネルギーに後押しされて普段よりも元気いっぱいに取り組めました!
高校生の目はまっすぐで真剣そのもの!
発声が終わったら、時間もなかったので早速個人的に原稿を読んでもらって一緒に「より聞きやすいもの」にしていくための練習です。「アナウンス」部門の人たちはそれぞれが興味のあることについて原稿を作ります。この原稿が、個性がでていて本当におもしろかったです。何を伝えたいのか、簡潔にまとめてあり、よく調べてあって感動しました。
読みについては指摘するところもたくさんでしたが、一つ一つを短い時間の中でしっかり自分のものしようと真剣に聞き、実践する姿にはっとさせられるものがありました。
そして今回一番驚いたのは「朗読」です。「朗読」は自分で読みたい本とその部分を規定の時間内で区切って読むんですが、男子生徒が読んだものが、男性と女性の恋の駆け引きを艶っぽく表現したものだったんです。そのチョイスにも驚かされましたが、何より読み方がいやらしくもなく情感たっぷりに、まるで登場人物の女性が読んでいるかのような雰囲気がありました。原稿を見つめる真剣なまなざしと書き込みの多さに、感心させられました。
これからに期待!
もちろん今回は初心者がほとんどで、初めての大会ということもあって「アナウンス」「朗読」ともに指摘するところも多くあり、どうしても普段のしゃべりでついてしまっている癖は抜けなかったりと苦労することのほうがたくさんありました。しかし、生徒さんたちそれぞれが持っていた原稿のたくさんの書き込みと、真剣なまなざしと姿勢を見ていると、これからの活躍が楽しみで仕方ない機会になりました。
コンテスト終了後には「もっとうまくなりたいので、発声練習を続けます」という連絡もくれました。またこれから大きなコンテストや、大きな舞台でも司会の機会もあるそうです。
自分の声で人に「わかりやすく伝える」ということができるのは、いつになっても大きな武器になると思います。高校生の大きな可能性に期待が膨らみます!