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よんなな プロジェクト

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あまり知られていない?!宮崎のお茶、社会科見学!!!

目次

皆さん、こんにちは。
元NHK長崎放送局、サガテレビアナウンサーの牛島奈津子です。
今は、宮崎のラジオ局から地域の旬の情報を発信しています。

今回は、実は、あまり知られていない「宮崎のお茶」の話題です。

 

 

茶の生産量が全国で4位

「お茶」と聞いて思い浮かぶ県は、やっぱり静岡県でしょうか?
私自身も宮崎に引っ越してくるまで知りませんでした。

実は、宮崎県もお茶の生産量が多いんです。
温暖な気候と肥沃な大地に恵まれて、お茶栽培には最適な環境。
全国1位の静岡県、2位の鹿児島県、3位の三重県に次いで4位!!!
茶園面積は、全国で7位なんです。

 

 

お茶について学ぶ

宮崎県のほぼ中央の海側の町、新富町。
お茶の生産が盛んな地域の1つです。
毎日欠かさず飲んでいる「お茶」がどのようにして作られるのか、見学させてもらえる茶園があると聞いて、子供たちと行ってきました。

お茶の収穫の時期って知っていますか?
春から夏にかけてです。

お邪魔した日本茶専門店『夢茶房』では、年に3回、収穫します。
収穫後、すぐに工場で加工されます。
今の時期は、残念ながら収穫作業を見ることはできませんでしたが、工場内にある機械などについて、実際に触れさせてもらいながら話を伺いました。

まずは「蒸す」作業。摘み取られた新芽は、蒸し機で蒸されます。
生葉をじっくりと蒸すことでお茶の味を最大限に引き出すことができます。
蒸し時間の長さが重要ということでした。たくさんの機械に、子供たちも私も興味津々です。

蒸した後は冷却します。
熱風を加え、水分を飛ばしながら揉み、葉に圧力を加えながら、水分が均一になるように揉み……という具合に、何度も揉む作業が続きます。
揉む作業だけで3~4時間かかるそうで、特に、圧力を加えながら揉むのは、爽やかな味わいにするために必要ということでした。

しっかりと揉みこまれ、綺麗な形になったお茶は、最後に十分に乾燥させます。乾燥機を通って出てきたものが「荒茶」。
お茶の中に茎、粉、葉が全部一緒に入っている状態なので、この後、選別され、形と大きさが整えられます。

 

 

『荒茶』完成!

「荒茶」を試食させてもらいました。
お茶をそのまま食べる機会ってなかなかないですよね。
恐る恐るいただいてみましたが、美味しかった!!!
風味豊かで、味もマイルドで、子供たちは何度もいただきました。

 

 

「火入れ」体験

お茶作りの最後の工程が「火入れ」。
お茶をもう一度乾かして、工場内の温度や湿度などにも気を使いながら、味と香りを最大限まで引き出します。
職人の技が光ります。見様見真似でしたが、私も体験させてもらいました。

お茶が入っている箱というか、テーブルが温められていて、その上で、しっかりと手でほぐしながら揉んでいきます。
初め硬かった茶葉が、少しずつ柔らかくなっていくのがわかりました。
香りも更に豊かになりました。

こうしてできたお茶を、茶葉の特性に合わせてブレンドして、袋詰めしたら完成です。
このような工程を経て、私たちの手元に届くんですね。

 

 

美味しいお茶の入れ方とは

お湯の温度が高すぎると渋味の強いお茶になるので、初めはぬるめのお湯で入れて、2回目は熱めのお湯で入れると2度、3度美味しいお茶が楽しめると教わりました。
いつも我が家で入れる緑茶と、ひと味もふた味も違う美味しさに、子供たちはお代わりまでして味わいました。

「宮崎のお茶」は、太陽の光を多く浴びていて、コクのある味と香り高さが特徴です。
皆さんも楽しんでみてくださいね。

 

 

アナウンサー紹介

福岡県太宰府市出身。北は北海道から南は宮崎まで色々な土地で暮らしてきました。住めば都!地元の人以上に満喫し、楽しむことが得意です。現在は宮崎県在住で、宮崎サンシャインFMパーソナリティ。宮崎日日新聞社が発行する生活情報誌のサポーターとして、取材やリポートのお仕事もしています。3人の子育ても真っ只中。子供の目線も持ち合わせています。