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【宮崎県】空港から2時間半?!簡単には行けない『さんさき坂カフェ』

目次

こんにちは。九州が大好きなフリーアナウンサーの牛島奈津子です。

東京の谷中に宮崎県諸塚村とのつながりが深いカフェがあります。諸塚村は宮崎県の北部にあって林業が盛んな村。平地はほとんどなく村の面積の9割が山林で、自然と共生しながら村づくりをしています。どうして諸塚村とのつながりが東京にあるのでしょうか。お店を訪ねてきました。

「さんさき坂カフェ」オーナーの大野義高さんと
「さんさき坂カフェ」オーナーの大野義高さんと

7月7日は七夕と“乾しいたけの日”!私と『さんさきカフェ』との出会い

『さんさき坂カフェ』さんと出会ったのは7月。7月7日は七夕でもありますが、「☆」と「乾」をかけて“乾しいたけの日”でもあります。この“乾しいたけの日”に合わせて開催された「みやざき☆乾しいたけフェア」で、みやざきゆかりの店として宮崎県産の乾しいたけ料理を提供していると聞いて食べに行ったことからです。

その時も諸塚村の乾しいたけをふんだんに使った料理の数々。1品1品どれも美味しく、香りも良くて肉厚で優しい味付けのランチ定食を娘と感激しながらいただきました。

東京生まれのオーナーが宮崎に移住した理由〜諸塚村とのつながり〜

『さんさき坂カフェ』さんは15年前にオープン。東京芸術大学が近いこともあって、お客さんにはアートを学ぶ学生さんやアーティストの方も多い。また、毎週様々なテーマのイベントを開催していて、アートを通して人と人とがつながるコミュニティや発信拠点の場ともなっています。

常連さんやアーティストの皆さん、宮崎県東京事務所の方と一緒に
常連さんやアーティストの皆さん、宮崎県東京事務所の方と一緒に

お店のオーナーが大野義高さん。宮崎県出身ではなく、東京生まれ東京育ち。なぜ秘境とも言われる諸塚村とつながるの?と不思議でお話を伺うと、弟さんが諸塚村に移住したことをきっかけにつながりが始まったとのことでした。

7年前に弟さんが村役場の人と知り合って移住することになったということで、大野さん自身も諸塚村に魅力を感じ、つながりが深くなっていきました。

諸塚村から届く旬の野菜やしいたけ、地鶏、乾物などを使ったランチメニューを提供しているほか、宮崎県とコラボして乾しいたけやへべすなどのフェアに参加したり、定期的に諸塚村をテーマにしたイベントも開いたりしています。

さんさき坂カフェを拠点に?!谷中と諸塚村の子どもたちの「アートプロジェクト」

今回いただいたのが立派な“地鶏”。黒米やヒノヒカリ、麦味噌、きくらげなども諸塚村産。お客さんからは「味が濃くて新鮮でめちゃくちゃ美味しい」とか「皮がパリッとしていて身が柔らかい」、「ここに来たら宮崎の美味しいものが食べられるし、いい空気感があって特別な場所」という声も聞かれました。

このお店に来ると、お客さんたち同士も自然と仲良くなるし、常連さんとも話が弾みます。そんな地域の交流ができる場って今はなかなかないですよね。人が人を呼んで、また別の人を呼んでくるそんなお店です。

3年前の2021年からは谷中と諸塚村の子どもたちがアートを通してつながる「アートプロジェクト」がスタートしました。山あいに住む子どもたちは選択肢が少なく、諦めなければならないことも多いんです。そんな子どもたちに選択肢を広げてもらいたいと、谷中のさんさき坂カフェを拠点に初めはオンラインでアーティストと諸塚村とを結んで教室そのものをキャンバスにして絵を描いたり、廃材や木材を使って油絵でペイントしたり、次の年には子どもたちの作品を東京に持ってきて展示したり、唯一無二の体験を提供しています。

また、諸塚村にある廃校の体育館の壁にアーティストが東京から行って壁画を制作したり、サッカー選手がサッカーのワークショップをしたり、クラウドファンディングで資金を募り、集まったお金で子どもたちを東京に呼び寄せたり、様々な取り組みを続けています。

その立役者がさんさき坂カフェの大野さんと、諸塚村に移住した弟の森佑介さんです。

空港に到着しても簡単にはいけない?!宮崎県のテレビ局が取材

テレビ取材宮崎さんさき坂カフェ

諸塚村とのつながりがあるカフェが東京にあることに興味を持った宮崎県のテレビ局が取材に来るとのことで、取材されている様子を私が取材しようと『さんさき坂カフェ』を再度訪れました。大野さん自身も6回諸塚村を訪れています。宮崎空港からも車で2時間半ほどかかります。東京からは簡単に行けないからこその都会とは違う自然環境そのものに魅力を感じていると話します。また弟さんがお世話になっっている人たちのために何かしていきたいと考えています。

2024年9月30日(日)まで開催中!「みやざきへべすフェア」

ランチ定食はその時手に入る旬のものがメイン。みやざきブランドの1つでもある宮崎を代表する柑橘“へべす”。9月30日(日)まで「みやざきへべすフェア」を開催中で、宮崎県と連携してさんさき坂カフェでもへべすを使ったメニューが楽しめます。また秋には栗ご飯、春にはたけのこご飯など何度行ってもあたたかい食事と温かい人たちとつながれる場所です。

10月5日(土)には「森の恵みの感謝祭」が開かれます。テーマは「しぜんと、つながる。山とまち。」今年は5つの会場が設けられていて、その1つとして「さんさき坂カフェ」が選ばれています。イベント特別バージョンのランチが楽しめたり、諸塚村の物産販売も行ったりするということです。

どなたでも参加できるのでぜひ訪れてみてくださいね。

2024年9月30日(日)まで開催中!「みやざきへべすフェア

アナウンサー紹介

福岡県太宰府市出身。北は北海道から南は宮崎まで色々な土地で暮らしてきました。住めば都!地元の人以上に満喫し、楽しむことが得意です。現在は宮崎県在住で、宮崎サンシャインFMパーソナリティ。宮崎日日新聞社が発行する生活情報誌のサポーターとして、取材やリポートのお仕事もしています。3人の子育ても真っ只中。子供の目線も持ち合わせています。