2021.12.19
温泉の「藻」ってみなさんはご存知ですか?リウマチ、神経痛、関節炎、皮膚炎、アトピー、湿疹など多くの効能を持つ温泉。
その要因の一つに「温泉微生物」があります。それこそが「藻」です。
この温泉微生物は世界中の方を救える可能性を秘めています。
世界で初めて発見、培養に成功し、特許成分として認定され「RG92」(アールジーキュウジュウニ)と名付けられました。
泉種、泉源数、湧出量、そのすべてにおいて日本一を誇る大分県別府市。
今回は、そんな大分県別府市に本社がある株式会社SARABiO温泉微生物研究所代表取締役社長の濱田拓也さんにお話を伺いました。

【聞き手:長崎真友子(女子アナ47 元九州朝日放送アナウンサー)】
「温泉」の可能性を温泉の町・大分県別府市から世界へ~地方はたくさんの可能性を秘めている!
「温泉」の可能性を温泉の町・大分県別府市から世界へ~地方はたくさんの可能性を秘めている!
-まず、御社はどのような会社でしょうか?
私たちの会社は温泉で有名な町、大分県の別府市に本社があるので、その温泉資源を活用して、観光の事業をやったり、その温泉の中の成分や性質を研究することで、化粧品を作ったり、髪の毛のシャンプー作ったり、ボディソープや入浴剤などを作っている会社です。
-温泉成分入り化粧品など、女性は好きな方が多いと思いますが、御社の製品の特徴は何なんでしょうか?
温泉の成分が入っているわけではないんです!温泉微生物とは、90℃にも達する源泉に生息する極限環境微生物のこと、藻の一種です。その特徴は過酷な環境にも適応できる驚くべき生命力です。長年の自社研究の末、ついに優れた「抗炎症作用」「抗糖化作用」「抗酸化作用」を持つ新藻類を発見することができたんです。これをRG92(Regeneration Gateway92)、つまり “92番目に発見した再生への道” と名付けました。その後、広島大学との共同臨床研究でもRG92が皮膚や体内の炎症を抑制することが証明されました。この微生物(新藻類)こそ、昔から温泉がリウマチや腰痛、慢性皮膚炎などを癒してきた正体のひとつだったんです。
この微生物を使った様々な製品で美容や健康に貢献していこうとしています!

-ものすごい発見ですね!私たちが親しんでいる温泉にそんな微生物がいたとは!そしてそんなすごい微生物が入った製品、気になります。近年、一押しの商品はなんですか?
商品というより、温泉という文化というものを発信している会社です。温泉の効能・効果を科学的に立証し、その秘めたるパワーを製品として一人でも多くの方にお届けしたいですね。)
-大分県別府市に本社があるということですが、地方の可能性をどのようにとらえてらっしゃいますか?
特に私たちが世界的に見ても「日本の特有の資産」である「温泉」というものをいかに活用し、世界に広げていくかという意味においては、日本国内だけではなく、世界から見たらもっと広い視野になると思いますが、可能性がまだまだあると思っています。温泉以外にも例えば緑が沢山豊富ということも、海外からすれば非常に可能性がたくさんあるでしょうし、竹の文化もそうかもしれませんし、まだまだ地方にはそういった知られざる資産、財産になるものがたくさんあると思います。

CSR・SDGsは細かいできることから1つずつ取り組めるかが大切!
-CSR(企業の社会的責任)でしたり、SDGs(持続可能な開発目標)ということをについて
濱田社長自身も様々なことをお考えだと思いますが、会社ではどのようなことをされていますか?
CSR、SDGsはですが、地域社会にとって会社・企業体がどうあるべきかということだと思います。持続可能な、「サステナブル」という難しい言葉ですけれども、私たちは化粧品を作って売るという事業でいえば、プラスチックごみを出さない、海の環境に配慮するといった細かいできることを1つずつ取り組めるかだと思います。当然、企業体によってはもっともっと大きなスケールでやることもあるでしょうし、このSDGsの決められている項目の数多くを対処できる企業と、1つ2つというようなところがあると思います。ただ、企業としてそういった意識を持つということが非常に大切なことではないかと考えています。

-SDGsで掲げられたの決められた項目のうち、について、どの項目を対処しているか、現在宣言できるところではありますか今後対処していきたいと考えているものはありますか?
可能性としては全部ですかね。目で見てすぐわかるよ、誰でもわかるよという範囲でいくとプラスチックごみを出さないとかですけが、世界中の飢餓を無くす、私たちの収益の一部分をそういった国の方に与えるということによっても可能性あるかもしれませんし、ジェンダーレスというところであればパッケージ1つの見え方をとってもできることがあるかもしれないので、今やっていることが何かよりも、何ができるかっていうことを考えることの方が大切だと思います。
-おっしゃる通りですね。
広報・PRは「世の中にどう必要である会社か」を考えるきっかけに
-ここから本題なのですが、社長にとって広報・PRというのは何ですか。
なかなかそれはひとえに表現するのは難しいです。簡単に言うと、PRとは企業の事をより世の中の人に知ってもらおうという活動のことですよね。じゃあ広告と何が違うのかというと広告の場合はお金を払って広げてもらう。PRというものはお金を払わずしてメディアやメディア以外の一般の消費者の方になどにいかに知っていただくか、雑誌やテレビに取り上げてもらうかということです。そのためには企業がどういう活動をして、世の中にとってどういう必要な会社であるかというところを磨かないとそういったことができないものですから、このわが社にとっての広報・PRっていうものは社会に対してどういうものをアピールできる会社か、これを考える1つのきっかけになると思っています。

「費用対効果」は欠かせない!社員1人1人の行動がPRに!社員の意識付けが重要
-自社で製品やサービスを世の中に広めていくために、PRをどのように行っていますか?
PR自体は、通常、リリースを作って打つという、PR会社さんに委託をすることがメインになるとは思いますが、自社では「意識を持つ」ということをやっています。まずは「PRというものが何なのか」という本質を知ることが一つは大切なことです。PRというのはPRの広報担当だけではなくて、例えば、会社の社長が表に出て、カメラに向かって何かをしゃべったものがYouTube などいろんなところにアップされる、これ自体がSARABiOを知っていただけるPRになります。また、電話番1人をとっても、電話がかかってきたときにお客様に対するその受け答え1つがPRに繋がることもありますし、PRというのはPRの部署だけがやることじゃないと思っています。ですから、全社を挙げて、まずは「PRがいかなるものなのか」ということ知ることがスタートなので、うちの会社でもそういった取り組みを、1人1人の意識付けから今まさに行っている最中です。
-素晴らしいですね。社員が「PRとは」を全員考えられるようになると、一つ一つの対応や日々の作業も細かいところですが変わってきそうですよね。

-経営者として広報・PRに期待することはどういうことですか?
広報・PRの方に期待をするという表現になると基本的には費用対効果ですね。広告の代わりに広報・PRというところに人を雇って、広報・PRに対する予算を組んでやるわけですから、当然会社がより多くの方に知れ渡ること、例えば費用を100万円かけたのであれば1億円、10億円分の効果があることが一番ベストだとは思いますね。
これからの広報・PR~地方や行政を巻き込んだプロジェクトを
-最後に、今後、広報・PRで取り組みたい事はどのようなことですか?
自社のことを企画するだけではなく、地方や行政を巻き込んで一緒にプロジェクトをやっていき、テレビや雑誌などに取りあげていただくことをやっていきたいです。自社の商品を一生懸命、熱弁をふるって「この商品はいいんです」ということを言っても、なかなか難しい時代になってきていると感じます。それよりもSDGsなどのように世界や行政、場合によっては自治体などと一緒になってプロジェクトを作って、そのプロジェクト単位で、私たちだけではなく、そのプロジェクトに参画する他の会社さんも一緒になって情報発信をしていくことが今後必要になってくると思います。

【取材後記】
濱田社長は、広報に対してとても理解が深く、また寛容であると感じました。大分県別府市の日本が誇る資源、温泉を世界に発信していきたいという地方創生の想いが太い根っこにあるからこそ「温泉微生物を活用した製品づくり」に並々ならぬ努力ができるのだなと。
温泉微生物の効果からか、濱田社長のお肌は日焼けはしているものの、とても美しくピカピカしたお肌でした!笑
濱田拓也社長 プロフィール
■株式会社SARABiO温泉微生物研究所 代表取締役 濱田拓也社長

1985年、大分県別府市出身。2006年現会長とともに株式会社サラヴィオ化粧品を立ち上げる。温泉プロバイオティクスの可能性を世界に広める先頭に立つ。温泉ソムリエ。趣味は釣り。
企画・制作
女子アナメディアPR局