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モッテコーイ!!“長崎くんち”

目次

はじめに

皆さん、こんにちは。元NHK長崎放送局、サガテレビアナウンサーの牛島奈津子です。

今回ご紹介するのは、先日開かれた長崎の秋の大祭“長崎くんち”です。

“長崎くんち”って??

毎年10月7日から9日までの3日間開かれる長崎の氏神「諏訪神社」の秋の大祭。385年の歴史があり、国の重要無形民俗文化財に指定されています。「おくんち」や「くんち」と呼ばれて親しまれています。

「くんち」の語源は、「宮日」や「供日」とも言われていますが、「重陽の節句」の9月9日に行われたことから「九日(くにち)」が由来という説もあります。

朝日とともに始まるおくんち前日。お天気にも恵まれて、市内はお祭りムード一色に!!!

長崎市内の59の踊町(おどりちょう)が7組に分かれ、7年に1度まわってくる当番の踊町が演し物(だしもの)を諏訪神社に奉納します。また、街を練り歩きながら店先や住宅の前でも披露します。“7年に1度”しかお目にかかれない演し物もあるんですよ!

 

アンコールの掛け声は「モッテコーイ!」

令和初めての“長崎くんち”の当番は、今博多町、魚の町、玉園町、江戸町、籠町の5つ。町によってそれぞれ演し物が違います。今年は、「本踊(ほんおどり)」、「川船(かわふね)」、「獅子踊(ししおどり)」、「オランダ船(おらんだせん)」、「龍踊(じゃおどり)」。

ご存知の方が最も多いのは、「龍踊」でしょうか?ドラやラッパ、爆竹などの音が鳴り響く中、全長約20メートル、重さ約150キロの龍が球を追いかける様子を演じました。

今年は老朽化に伴い、半世紀ぶりに龍が新調されました。金色のうろこが朝日に輝いて綺麗でしたよ。

私が以前(といってもだいぶ昔ですが)、取材させていただいた演し物は“オランダ船”でした。オランダ船の重さは、なんと約3トン!その船を根曳き衆が息を合わせて曳きまわす姿は、勇壮で、間近で見ると感動ものです。

アンコールの掛け声は「モッテコーイ!」

“長崎くんち”には独特な掛け声があります。「モッテコーイ!モッテコーイ!!」は、アンコールの意味で用いられるもので、演し物が終わると、大きな歓声や拍手とともに「モッテコーイ!」という声が飛び交います。また、本踊の場合は、アンコールの際、所望するからもう一つやれ、という意味の「ショモーヤレ」という掛け声が使われます。

皆さんもぜひ使ってみてください!!

庭先回りも楽しみの1つ

(※)神社など所定の本場所を済ませた後、市内の事業所や官公庁、各家などに敬意を表して演し物を呈上することで福をおすそ分けし、お祝いする趣旨のもの。

【参考】※長崎伝統芸能振興会(長崎商工会議所)nagasaki-kunchi.com

自分のお気に入りの踊り町や演し物に付いてまわるのも楽しいですよ!

“長崎くんち”、来年(令和2年)も10月7日から9日までの3日間、開催される予定です。

異国情緒あふれる長崎へ出かけてみませんか?

 

アナウンサー紹介

福岡県太宰府市出身。北は北海道から南は宮崎まで色々な土地で暮らしてきました。住めば都!地元の人以上に満喫し、楽しむことが得意です。現在は宮崎県在住で、宮崎サンシャインFMパーソナリティ。宮崎日日新聞社が発行する生活情報誌のサポーターとして、取材やリポートのお仕事もしています。3人の子育ても真っ只中。子供の目線も持ち合わせています。