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上田市が誇る桜の名所「上田城」
目次
2019.08.28
長野県出身、フリーアナウンサーの塩原桜(しおばら・よしの)です。
学生時代は東京で過ごし、前任地は山形、現在働く埼玉や夫の地元である神奈川など様々な土地に縁があります。
各地の良いところ、おもしろい場所、おいしい物など、どんどん紹介していきます!
今回ご紹介するのは私の地元、長野県上田市が誇る桜の名所です!!
■上田市の観光名所 上田城
地元の人は、学校帰りや休日に何度も足を運んだことがあるはず。
大河ドラマの影響もあり、近年人気が急上昇している上田市の観光地、上田城。
天正11年(1583)真田昌幸によって築城され、第一次・第二次上田合戦で徳川軍を二度にわたり撃退した難攻不落の城と言われています。
現在は信州上田真田丸大河ドラマ館が併設しており、信州上田の観光地として週末などは多くの観光客でにぎわっています。
ここが、上田市が誇る桜の名所です。
■しだれ桜が美しい「東虎口櫓門」
上田城は関ヶ原の合戦後破却。仙石氏が城主の時代に再建され、7基の櫓(やぐら)と2基の櫓門が建てられました。明治維新後、西櫓1基を残しそのほかの櫓、櫓門は取り払われてしまいました。しかし、城の外に移築されていた2基の櫓は後に買い戻され、1943年から24年にかけ、現在の南櫓・北櫓として再移築されました。そして、1994年には東虎口櫓門が復元されました。
2009年に公開されたアニメーション映画「サマーウォーズ」ではヒロインの実家、陣内家お屋敷の門として登場することでも話題となり、「聖地巡礼」として多くのファンが訪れるスポットでもあるそうです。
この櫓門が、第一の写真スポット!
そのまま見てもかっこいい櫓門ですが、桜の時期には櫓門としだれ桜が寄り添っている姿が見られます。
■上田城の千本桜
上田城は、江戸時代、城の中に松や杉の大木、また、竹などが生い茂る林だったことから「カラスのねぐら」と例えられていました。実際に廃城後に払い下げられた松や杉は、1000本もあったそうで、秋になると、城の周辺ではキノコ狩りができたとも伝えられています。
その松や杉が伐採された後、代わりに城跡内に多くの梅や桜が植えられたことから、千本桜と呼ばれています。
上田城跡の桜を代表するのは本丸のお堀の桜。しかし、1928年頃に撮影された写真には写っておらず、数年後に撮られた写真にはその木が確認されているとのことで、古いもので、樹齢が80年近い桜の木もあるかもしれません。
私も上田市に住んでいた期間中、物心が付いた頃から遊びに行っていた上田城。そして、自分の名前の由来となったソメイヨシノの桜の木。
今は、年老いて弱った木も目立つようになってきた城跡内の桜ですが、市民の皆さんにも、観光に訪れた人にも親しまれ、愛される存在なのだなあと感じます。
■上田城千本桜まつり
上田城では、毎年桜の時期になると、「上田城千本桜まつり」が行われ、期間中、多くの出店が並びます。わたしもことしは期間中に足を運ぶことが出来ました。
終了時間に近かったにも関わらず、多くの人で賑わっていました。
青空に生えるうすピンクの花びらも可憐で美しいですが、日が落ちた後のライトアップされたサクラの美しい姿も、魅力的ですよね。期間中は日没から午後10時頃までライトアップも行われているので、夜桜散策にももってこいです。
有名なお堀の桜も、光に照らされ幻想的で美しい姿を見せていました。
お堀に映る桜も雅で、気高く感じます。
■おまけ
ちなみに、上田城から歩いて数分、市役所の真横に、わたしの母校でもある長野県立上田高校があります。実は、上田高校は正門に上田城三の丸藩主居館の表御門だった「古城の門」を使っているのです。
この門の前にも桜の木があり、観光地と間違えた方が良く写真を撮りに来ていたのを思い出します。
朝7時に大扉が開門される古城の門。
高校時代、朝の忙しい時間も、部活に疲れてへとへとで帰るときも、いつもこの桜の木に見守られていました。
桜の木が人の心を癒やすのは、今も昔も変わりませんね。
上田の桜は、例年4月上旬に咲き始め、中旬に見頃を迎えます。
ぜひ次の桜の時期には、この美しい桜を鑑賞しに、信州上田の上田城を訪れてみてはいかがでしょうか。
(記事内写真撮影:松澤恵梨奈)
↓塩原アナウンサーのプロフィールはこちら!
現役局アナウンサー。埼玉県のニュースキャスターを務めながら自ら各地に取材にも赴き、特番やCM、情報番組内のナレーション、リアルイベントのMCなどを経験。また、インターネットサービスやITに興味津々。SNSは呼吸。視聴者と配信元をリアルタイムでつなぐ橋渡し役として双方向のweb生放送の進行も数多く経験。また、食べることが大好きで、特に白ごはんとかき氷、ラーメンをこよなく愛しています。