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よんなな プロジェクト
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山形弁の伝道師 ”アガスケラッパー MC GATA”
目次
2018.10.12
長野県出身、フリーアナウンサーの塩原桜(しおばら・よしの)です。
学生時代は東京で過ごし、前任地は山形、現在働く埼玉や夫の実家である神奈川など様々な土地に縁があります。各地の良いところ、おもしろい場所、おいしい物など、どんどん紹介していきます!
みなさん、山形弁って聞いたことありますか?
どんなイメージでしょうか?
今回はそんな山形弁を自由自在に操り山形県を中心に活躍している
<アガスケラッパー MC GATA>さんです!!
■「アガスケのススメ」で学ぶ山形弁
まずはこちらの動画をご覧ください!
https://www.youtube.com/watch?v=2eD5Nb-NqsI
ーーMC GATA ど BANKING 2stシングル「アガスケのススメ」ーー
MC GATAは山形出身。
名前のGATAは「やまがた」からきているそうです。
山形弁ネイティブスピーカーの奏でる山形弁ラップは心地よく、コミカルで
山形弁がわかる方も、わからない方も思わず笑顔になってしまいます。
アーティスト名も「MC GATA “ど” BANKING」と、
ちょっとなまっている彼ら。
実は、山形弁を日本中に、いや、世界に広めるために活動している皆さんなのです。
ただ、山形弁って、聞いただけじゃ何を言っているのかわからない!
という人もいるかと思います…(特にMC GATAさんの山形弁は山形県内の人もびっくりの、流れるような、ネイティブ山形弁。難易度は高めです。)
というわけで、
歌詞の中に出てくる山形弁についてこことちょっとだけ解説!
ほだな・あだな → 指示語の類いで、「そんな・あんな」という意味
アガスケ → 目立ちたがり、出たがり
つまり……
「ほだな/馬鹿さ/言うたって/しょうない」 = 「そんな/馬鹿なこと/言ったって/仕方がない」
「あだな/アガスケさ/coming now!」 = 「あんな/目立ちたがり屋/構うな」
となります。
歌の中に何度も出てくる「しょうない(show night)」は
仕方がない、という意味の山形弁と、
庄内(山形県の日本海側の地域)をかけています。
その他にも
ゆっくりしてってけらっしゃい → ゆっくりしていってくださいね
チョさねでよ → いじってないで
など、ラップ部分にも様々な山形弁がちりばめられています。
■故郷・山形への思い
歌詞の解説にも出てきましたが、
曲のタイトルの中にも使われている「アガスケ」とは
山形弁で「目立ちたがり、出たがり」という意味です。
楽曲のリリース前からイベントに登場したり、
県内のCMやイベント、テレビ番組に出演したりと
活躍していたミッチー・チェンさん。
そんな中で、知名度が上がるにつれて周りから言われることが多くなった「アガスケ」を、
どうせなら曲にしてしまおう!ということで作った1曲だそうです。
「アガスケのススメ」の中にも
「これからは アガスケが 地元を背負ってイグからな!」
という歌詞がありますが、
この言葉の通り、楽曲を通して面白い山形を発信し、
地域をさらに盛り上げて行きたいという故郷への思いが強く現れています。
(MVは県内で撮影。写真は山形県のシンボル・文翔館前)
自身の方言を恥ずかしがる人も多い中、
MC GATAさんはイベントでも、テレビやラジオの出演時でも
山形県人でもびっくりするほどの強い訛りや方言を駆使して
楽曲やトークを展開します。
そこには、
大阪弁のように、山形弁も全国でも知ってもらえる方言へ、
という思いが込められています。
■MC GATAの正体とは
MC GATAさんの正体は、ローカルタレントのミッチーチェンさん。
2008年3月「R-1」グランプリに挑戦した後、毎月東京で開催されているお笑いライブなどに出演していました。
しかし、当時地元山形には「芸人」がほとんどおらず、
地元山形を盛上げるローカルタレントへと方針転換しました。
完全フリー、無所属だったミッチーさん。
「伝説の余興師」として、結婚式やイベントの余興を中心に活動していたところ、当時出演していたラジオ番組内で誕生した山形訛りのラッパーのキャラクターが、現在のMC GATAとなりました。
ミッチーチェンさん、MC GATAさんとしての芸能活動の傍ら
山形県天童市の陶磁器の専門店「陶美苑」の店主も務めます。
「アガスケのススメ」をリリースした直後には、特集もさせていただき、山形への思いを熱く語ってもらいました。
(MC GATAトレーナーと帽子を身につけ、山形弁ラップを教えていただきました!)
ちなみに、MVでも登場するBANKINGさんは
ミッチーさんの義理の弟。
板金業を営んでいることが名前の由来だそうです!
イベントなどで一緒に活動をしています。
■ミッチーチェン・MC GATAのこれから
現在も山形県内のテレビ局で毎週準レギュラーとして出演したり
県内外を問わずメディアやイベントに出ることで
山形県や、山形弁を発信し続けるMC GATAさん。
「今後も楽曲制作して皆んながあっと驚くようなミュージックビデオ・動画なども配信して、全国にパンチが当てられるよう面白い事に挑戦して行きたいと思います!」
と意気込みを語っていました。
山形を全国へ。
山形弁の伝道師・MC GATAさんからこれからも目が離せません!
活動場所や出演情報はツイッター( https://twitter.com/madmaniax25 )でチェック!
ぜひみなさんも応援してくださいね♪
↓ 塩原アナウンサーのプロフィールはこちら
現役局アナウンサー。埼玉県のニュースキャスターを務めながら自ら各地に取材にも赴き、特番やCM、情報番組内のナレーション、リアルイベントのMCなどを経験。また、インターネットサービスやITに興味津々。SNSは呼吸。視聴者と配信元をリアルタイムでつなぐ橋渡し役として双方向のweb生放送の進行も数多く経験。また、食べることが大好きで、特に白ごはんとかき氷、ラーメンをこよなく愛しています。