日舞とナレーションのコラボ

2019.09.12

八田與一（はったよいち）という人の名をご存知ですか？

私は今夏、初めて知った人物の名です。

石川県 金沢市出身 の明治生まれ

２０代から当時日本の統治下だった台湾の地で、衛生事業や下水道の整備、

大正から昭和初期にかけて、ダム建設に尽力した人物です。

献身的に支えた妻・外代樹さんと共に、現代も台湾で有名な日本人の一人です。

 

その妻・外代樹さんの目線から、この夫婦の物語を伝えている日本舞踊家の月姫女さんという方がいます。

今回、月姫女さんの日舞に、私が生でナレーションを担当するというコラボをさせていただきました。（とても遠回りになりましたが・・・）

 

 

月姫女さんは、もう何年も前から、このご夫婦をテーマに舞台を行っていて

毎回、趣向を凝らしています。

今回、私は時代や彼らの歴史背景をナレーションさせていただきました。

 

八田與一が台湾で職務であるインフラ整備を始めたのは大正・昭和の初期。

まだインフラの整わない異国の地で、妻・外代樹さんは夫を信じ、敬い、

支えていました。

ダム建設を大成功させ、多くの人々の生活に潤いを与えた喜びも束の間

與一は戦争が激しくなる中　雷撃を受けて亡くなります。

数年後、外代樹さんは　夫婦の思い出の場所であるダムへ入水しました。

 

演じた月姫女さんは、日舞とパントマイムを融合させた様な独特の舞いを披露し

私がその背景をナレーションさせていただいたスタイルです。

初めて観た方からも「ナレーションが入ってストーリーが分かり易かった」と仰っていただきました。直接感想をいただけるのも

目の前でナレーションをつけるというおもしろさですね。

 

月姫女さんは、近い将来、外代樹さんのゆかりの地である台湾や金沢でも舞を披露したいと。力強く語っています。

私にとっても、興味深いお２人のストーリーでしたが

是非、多くの方に　異国の地で　

“その地のために”　目一杯、精一杯力を尽くし台湾を支えた日本人、

八田夫妻のことに興味を持っていただけたら嬉しいです

 

 

 

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