2020.03.24
皆さん、こんにちは。だいぶ暖かくなってきたな、と感じる今日この頃です。
先月、佐賀県へ出かけてきました。
お目当ては“ひなまつり”!!心華やぐまつりの模様をお伝えします。
「佐賀城下ひなまつり」って?
佐賀市に春の訪れを告げる「佐賀城下ひなまつり」。
今年で20回目を迎えました。
数年ぶり、いや、10年ぶりだったかな。
久しぶりの佐賀市内を散策。
出会った人たちも温かくて、穏やかで、会話が弾みました。
やっぱり佐賀、素敵な街でした。
週末を中心に市内あちこちでイベントが行われました。
メインとなっている会場は、佐賀市歴史民俗館と徴古館です。
歴史民俗館とは、現代に残る歴史建造物を後世に伝えるとともに、
市の財産として役立てようと整備・保存されているものです。
7館あって、
それぞれの建物が佐賀市の重要文化財や佐賀県遺産に登録されています。
趣きがあって素敵なので、それらを見に行くだけでも価値がありますよ!
旧古賀銀行
佐賀市の重要文化財に指定されている“旧古賀銀行”。
1階の床の一部や暖炉は明治期のものがそのまま残っていて、
西洋の建築や文化を知る上でも貴重な建物となっています。
歴史溢れるたたずまいとは一転、中はメルヘンチックな世界が広がっていました。
今年のテーマは、『マイメロディと楽しもう♪』。初めての試みだということです。
我が子たち、たくさんのマイメロちゃんに囲まれて、大喜びでした!!!旧古賀銀行内には、レストラン『カフェ浪漫座』があって、
大正ロマンに包まれながら、優雅なひと時を過ごせること間違いなし!!
ぜひ足をお運びくださいね。
旧古賀家
次に立ち寄ったのが、佐賀市の重要文化財に指定されている“旧古賀家”。
古賀銀行を創設し、頭取を務めた古賀善平の住宅として、
1884(明治17)年に建てられました。パッと華やぐ春らしい色合いの『鍋島小紋』のおひなさまがところ狭しと並んでいました。
『鍋島小紋』ってご存知ですか?
江戸時代の鍋島藩主や藩士が着ていた公服の模様で、
胡麻殻の断面と七曜を組み合わせた柄です。
色んな表情のおひなさまが『鍋島小紋』のお召し物を身にまとっていて、
大変見応えがありますよ!!!
おひなさま同士を見比べてみるのも楽しいかもしれません。
旧三省銀行
“旧三省銀行”は、銀行類似業務を担う三省社の店舗として、
1882(明治15)年に建てられました。
こちらも佐賀市の重要文化財に指定されています。
中には、340年の歴史を誇る和製絨毯『鍋島段通』が飾られていました。
日本で最も古い絨毯といわれる『鍋島段通』は、上質な木綿のみを使用し、
優しくしっとりとした風合いと重厚な紋様が特徴です。
代表的な図柄は、大輪の牡丹の花が咲いたさまを、
蟹がはさみを振り上げた姿にみたてて名付けられた「蟹牡丹」など、
縁起の良いものばかり。ひなまつりの期間中とあって、
お内裏さまとおひなさまの柄の大きな鍋島段通もお目見えしていました。
旧福田家
“旧福田家” は、明治末期から大正、昭和にかけて活躍した実業家、
福田慶四郎が1918(大正7)年に構えた近代和風住宅です。
同じく佐賀市の重要文化財に指定されてます。
旧福田家には、きらびやかな『佐賀錦』のおひなさまがたっくさん!!
佐賀錦は伝統工芸の一つで、絢爛豪華で気品があります。
特徴は、タテ糸が「和紙」ということ!!
金、銀、プラチナ、漆箔などを貼って細く切った和紙を竹のヘラで拾いながら、
絹の細い糸を織りこんでいきます。
製作の実演も行っていたのでお話を伺ってみると、
繊細な模様だと1日織っても1センチほどにしかならないこともあるんだそう。
細かくて地道な作業なんですね。会場では、ひな人形が見られるだけでなく、
佐賀錦のハンドバッグやお財布などの製品も販売されていますので、
間近でじっくりと見ることができますよ。
「佐賀城下ひなまつり」はまた来年ですが、歴史溢れる街並みを感じに、
佐賀市内散策に来てくださいね!!!