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生まれ変わりの道 パワースポット・羽黒山
目次
2018.09.27
長野県出身、フリーアナウンサーの塩原桜(しおばら・よしの)です。学生時代は東京で過ごし、前任地は山形、現在働く埼玉や夫の実家である神奈川など様々な土地に縁があります。
各地の良いところ、おもしろい場所、おいしい物など、どんどん紹介していきます!
今回ご紹介するのは<生まれ変わりの道 パワースポット・羽黒山>です♪
■パワースポット 羽黒山
前任地である山形県には多くのパワースポットがあります。特に、羽黒山、月山、湯殿山の出羽三山は、修験道の山として知られ、中でも羽黒山は、開山以来、羽黒派古修験道が継承されていることから、現在も修行に訪れる人が多くいるそうです!
羽黒山があるのは、山形県鶴岡市。お車の方は、山形自動車道鶴岡ICから鶴岡・羽黒線経由で約10km、バスをご利用の方は、鶴岡駅前などから出ている庄内交通バスの羽黒山行きをご利用ください。
■国宝・五重塔
元々は、西暦931年から939年の承平年中、平将門が建てたものだと伝えられていて、昭和41年には国宝に指定された貴重な建造物です。
杉材による三間五層の素木作り、屋根は杉板厚さ2.4ミリの木羽を重ね合わせた杮葺きで、その高さは29.4メートル。建造後に何度も修復され、中世に庄内地方を治めていた武藤政氏が文中年間に再興したと言われています。
現在の塔は建築様式からこの時のものだとする説が有力です。
この周辺を龍水寺が治めていたことから、明治までは瀧水寺の塔と呼ばれ、
初重の須弥壇には、羽黒山の本尊として信仰された正観世音菩薩を中心に、
軍荼利明王と妙見菩薩の三尊を祀っていたそうです。
しかし、明治の神仏分離で羽黒山が神社になると、五重塔は明治維新で国家のために殉難された人々の霊を祀る招魂社となり、終戦後は魂のよりどころを意味する千憑社となりました。
現在は、この世とあの世を司る神、国造りの神、農業や商業にご利益の神である大国主命を祀っているそうです。
五重塔の隣には樹齢1000年を超える爺杉があり、こちらは国の天然記念物に指定されています。
羽黒山に残る建造物として最も古いこの五重塔。
明治以降、公に開扉した記録はないそうですが……
なんと今年平成30年は出羽三山神社の三神合祭殿再建200年、羽黒山が神社となって150年の節目の年。また、天皇陛下御在位30年の佳節の年にあたるなど記念の年なんです。
そこで、今年11月4日まで特別に国宝五重塔内部を一般の方々に公開しています!
是非この機会に見に行ってみてください!!
■出羽三山神社 羽黒山
五重塔をみたあとは、いよいよ出羽三山神社に。
2446段の石段は、はじめはすいすいとのぼれるのですが、3分の1を過ぎたあたりからは、少し体力が必要です。
途中で心が折れそうになりながらも、参詣道を歩いてくるとなんだか気持ちもすがすがしく、パワースポットといわれているのも納得です。
お参りをしてからいただきたいのが、お土産屋さんで販売している山伏だんご。疲れた体に甘さが染みます。
■参道を歩き 生まれ変わりの旅に
さて、2446段をのぼってきたということは、2446段を下って行かなくてはいけないということ……。
ちなみに、山頂までも、下に降りるまでもバスも出ていますが、健康な方であれば歩いて登ることをおすすめします。
古くから、出羽三山をめぐることは死と再生をたどる旅とされ、山伏の修行の中では、羽黒山が現世、月山が前世、湯殿山が来世、すなわち三世の浄土を表し、江戸時代の出羽三山詣は、羽黒山から入り、月山で死とよみがえりの修行を行い、湯殿山で再生するというのが最もオーソドックスな巡り方です。
出羽三山を旅することは、新たな気持ちを生み出すもの。そのうち羽黒山の参道は、生まれ変わりを体感できる参道(=産道)ともいわれ、この生まれ変わりの始まりです。
秋には美しく紅葉した木々を楽しみながらお参りをすることが出来る出羽三山のひとつ・羽黒山。
新たな自分を探しに、日常の喧噪を離れた羽黒山神社に足を運んでみてはいかがでしょうか?
↓ 塩原桜アナウンサーのプロフィールはこちら
現役局アナウンサー。埼玉県のニュースキャスターを務めながら自ら各地に取材にも赴き、特番やCM、情報番組内のナレーション、リアルイベントのMCなどを経験。また、インターネットサービスやITに興味津々。SNSは呼吸。視聴者と配信元をリアルタイムでつなぐ橋渡し役として双方向のweb生放送の進行も数多く経験。また、食べることが大好きで、特に白ごはんとかき氷、ラーメンをこよなく愛しています。