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【鹿児島】薩摩から広まった食べ物 鹿児島の特産品サツマイモ

目次

フリーアナウンサーの山城優子です。
好きな食べ物は「サツマイモ」。
幼い頃は、学校から帰るといつも祖父がふかし芋を用意してくれていました。

これからサツマイモがますますおいしくなる時期。
今回は鹿児島県の特産品「サツマイモ」の話題です!

 

 

鹿児島では 「カライモ」


サツマイモの生産量が日本一の鹿児島県では、サツマイモのことを「カライモ」といいます。

サツマイモは1600年頃、中国から日本に伝わりました。
昔は中国のこと、外国のことを「唐(から)」と呼んでいたことから、唐からきた芋「カライモ」といわれています。

 

 

サツマイモの歴史

中国から琉球を経て薩摩に伝わったサツマイモ。
ルートについては諸説ありますが、サツマイモを鹿児島県内に広めたとして有名なのが指宿市山川で船乗りをしていた前田利右衛門(まえだりえもん)。
1705年、琉球からサツマイモを持ち帰り、栽培に成功。
鹿児島で広くつくられるようになりました。

江戸時代、薩摩庶民の主食であったサツマイモは、水はけがよく、痩せた土壌で育つため救荒作物として注目されていました。

飢饉対策として、幕府の命によって薩摩から種芋を取り寄せたのが蘭学者の青木昆陽(あおきこんよう)。関東で栽培を始めたことをきっかけに全国に普及し、薩摩からの芋「サツマイモ」と呼ばれるようになりました。

 

郷土料理 「ねったぼ」

サツマイモを使った鹿児島の郷土料理で、子どもからお年寄りまで愛されているのが、こちら。


「ねったぼ」。サツマイモ餅のことです。

名前の由来は、練ったぼたもちからきたという説や、「ぼったぼった」と練ってつくことから名づけられたといわれています。
年末の餅つきの時に、蒸したサツマイモと一緒につき混ぜ、大きめにちぎって、きな粉をまぶして食べます。

最近では、杵と臼を使って餅つきをする機会も少なくなってきました。
しかし、年末まで待てない!
ということで、切り餅と鍋で作ってみました。

今回はサツマイモ約300g、切り餅100gを使いました。

1、皮をむいたサツマイモと切り餅をそれぞれ一口大に切る。
2、サツマイモを茹で、竹串が通るくらいになったら餅を入れ、さらに茹でる。3、両方柔らかくなったら湯を切り、麺棒で潰しながらつき混ぜる。

4、芋と餅がきれいに混ざったら、適当な大きさにちぎり、きな粉をまぶしたらできあがり!

芋の甘さや好みによって、砂糖の量は調整してください。
今回の芋はそのまはま食べても十分甘かったので、
きな粉大さじ3、砂糖大さじ1、塩少々 にしました。

あたたかいと伸びがよく成形するのが難しいので、スプーンですくってきな粉をまぶします。
形は整っていませんが、つきたての餅のように口当たりが滑らか。
サツマイモの甘味が口全体に広がります。緑茶に合う!

きな粉だけでももちろんおいしいのですが、あんことの相性も抜群です。
サツマイモと餅で腹持ちがいいので、お子さんのおやつにもおすすめ
お鍋一つで簡単に作れるし、電子レンジで作ることも可能です。

鹿児島の郷土料理「ねったぼ」、皆さんもぜひ作ってみてください。

 

 

アナウンサー紹介

元NHK鹿児島放送局キャスター。まち歩き、歴史好きが高じて鹿児島の観光ガイド「薩摩こんしぇるじゅ。」を務めたことも。特技のラッピングはコーディネーターの資格を持ち、どんなものでも高見えおしゃれに変身させちゃいます!得意の婚礼司会をはじめ、子どもプレゼン教室、コミュニケーション講座講師、イベントMCなど幅広く活動。誠を尽くして取り組みます!