超ローカル柑橘・へべすを味わう！宮崎へべす祭り開催中【宮崎県】

　皆さん、こんにちは。元NHK長崎放送局、サガテレビアナウンサーの牛島奈津子です。この夏、宮崎から関東に引っ越してきました。
　みなさんは、「へべす」をご存知でしょうか。私は、お恥ずかしい話、宮崎に住んで初めて知った果物です。まだまだ県外では知名度が低いですが、果汁たっぷりで、まろやかな酸味が特徴の柑橘。この「へべす」のイベントが、関東や関西、九州の福岡県で開かれています。

　「へべす」、みなさん、ご存知でしょうか。宮崎県では、スーパーや直売所などに並んでいて、日常生活の中に普通に溶け込んでいる食材ですが、宮崎以外では、あまり見かけません。へべすは、宮崎県北部、日向市特産の果物で、レモンやゆず、カボス、すだちなどの仲間です。日本のひなた、とも言われる温暖な気候の宮崎は、マンゴーをはじめとした果物の産地としても有名で、「へべす」も宮崎を代表する農産物の１つです。カボスやすだちと見た目がよく似ていますが、皮が薄くて、小さめなのが特徴です。また、香りも爽やかで、果汁たっぷりです。
　そもそもへべすは、江戸時代末期、今の日南市に住んでいた長曾我部平兵衛（そかべ・へいべえ）さんの庭先で栽培していたとか、山の中で発見したとか伝えられていて、発祥とされています。当時は、果汁を食材にかけて、調味料として使う柑橘類のことを“酢みかん”と呼んでいたことから、平兵衛さんの酢、へべすになったと言われています。なので漢字で書くと「平兵衛酢」です。
　栄養価も高く、健康のために必要な必須アミノ酸9種類のうち、8種類が含まれています。疲労回復や、アンチエイジングなどにも期待できるということです。日常生活に取り入れられると良いですね。

　へべすを使ったイベント「宮崎へべす祭り」が、関東や関西、福岡県で開かれています。関東では、宮崎にゆかりのある飲食店26店舗で、9月1日から30日まで、へべすを使ったドリンクやフードなどのお店オリジナルのメニューが販売されています。へべすは、まろやかな酸味が持ち味で、長年、料理の隠し味などにもよく使われていて、宮崎では古くから親しまれてきました。ケーキやシャーベットなどスイーツにもよく合いますし、生のへべすを絞れば、へべすジュースやへべすサワーにもなります。
　東京目黒区のお店では、へべすを丸ごと使って風味豊かに仕上げた、新食感のマシュマロや、イタリアの発砲ワイン・スプマンテにへべすを混ぜたお酒、渋谷区にあるお店では、宮崎県北部で水揚げされた深海魚、メヒカリにへべすが添えられていて、ホクホク熱々の身に絞って食べることができるなど、爽やかな香りを堪能する商品が提供されています。
　また、福岡のお店では、郷土料理とされる、もつ鍋やラーメンにへべすをトッピングするなど、気になるメニューが豊富です。爽やかな酸味とまろやかな旨味は、一度食べてもらうとわかると思いますが、癖になる美味しさです。

【宮崎県東京事務所】
宮崎生まれの柑橘　平兵衛酢（へべす）を楽しむ「宮崎へべす祭り」を開催！

【宮崎県大阪事務所】
https://www.pref.miyazaki.lg.jp/documents/23296/23296_20220804114105-1.pdf

【宮崎県福岡事務所】
https://f-miyazaki.jp/miyazaki-event-fair/%e3%81%bf%e3%82%84%e3%81%96%e3%81%8d%e3%81%b8%e3%81%b9%e3%81%99%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%a2/%E3%80%80

　先日、新宿駅のすぐそばにある「新宿みやざき館KONNE」では、生のへべすのつかみ取りや、ゼリーや漬物、ドレッシングなどの加工品を販売する「直売フェア」が開かれていて、たくさんのお客さんで賑わっていました。私も子供たちと伺いました。へべすは、首都圏ではなかなか手に入らないので、購入してきました。
宮崎フードだと、地鶏の炭火焼きや天ぷらなどにかけても美味しいです。ビールや焼酎などのお酒にもよく合うんですよね！！！
　へべすの旬は、路地ものの収穫が8月中旬から10月上旬、11月からも完熟のへべすが楽しめます。最近だいぶ知られるようになってきましたが、まだまだ宮崎のローカル柑橘。ぜひ今の旬の時期に味わってみてほしいです。
　関東だと、東京だけでなく、神奈川や埼玉、千葉、栃木、茨城、関西では、大阪、京都、兵庫でも、へべすを使った料理や飲み物を楽しめるお店があります。「宮崎へべす祭り」の期間中に、お近くのお店に足を運んでみてください。

【新宿みやざき館KONNE】
https://www.konne.jp/