【山口県】宝石のようなお土産も！美しすぎる別府弁天池

こんにちは。山口県出身・在住のフリーアナウンサー、池田モトです。NHK秋田放送局やNHK山口放送局でキャスター・リポーターを務めてきた私が、故郷の山口県の魅力について発信しています。
今回は、山口県内で人気が高まっている別府弁天池の新たなお土産をご紹介します。
【山口県】その青さ神秘的！美しすぎる『別府弁天池』の記事と合わせてご覧くださいね。

　美祢市にある別府弁天池の名水を使ったお土産で、最近山口県内のローカル番組やSNSで話題を集めているお土産があります。それが、今年3月にお披露目された、コハクトウ『水ノ雫』。
口に入れると外はシャリッ、中はゼリーのような不思議な食感！見た目は色鮮やかで、まるで宝石のよう。色は3種類あり、ブルーは別府弁天池の美しい水の色、レッドは別府弁天池に生息する準絶滅危惧種に指定されているベニマダラという藻、ホワイトは美祢市にある日本最大級のカルスト台地・秋吉台の石灰岩がモチーフです。
実はこのお土産、地域住民の地元愛が詰まったお菓子なんです！

　コハクトウ『水ノ雫』を企画したのは、井上義章さん。2020年7月に、別府弁天池のある美祢市秋芳町別府地区を担当する美祢市魅力発掘隊員（美祢市の地域おこし協力隊）に就任し、同じ山口県内にある山口市から美祢市へ移住してきました。
井上さんは、地域の活性化に繋げるため、環境省の日本名水百選にも選定されている『別府弁天池』の水を使った、新たなお土産づくりに着手。悩んだ末に、材料もシンプルで、美味しい水を活かせる『琥珀糖』に辿り着き、地域住民らでつくる堅田地区まちづくり協議会と連携して、2020年10月から本格的に商品開発を進めました。
「お土産を作るなら地域全体を巻き込み、愛着を持ってもらえるものを」
と、地元の秋芳中学校の生徒たちにも、企画から販売まで様々な場面で参加してもらったといいます。
商品の名前やフレーバーなどのアイデア出し、手作りのポップを作成、販売初日には実際に店頭に立ってもらうなど、中学生にとっては新鮮な経験ばかり。初めは戸惑いも見せていたようですが、案を出すために「知っているつもりだった」地元のことを改めて勉強し直し、新たなお土産づくりへ熱心に取り組んでくれたそうです。
製造も地元にこだわり、井上さんの思いに賛同した梶井竜治さんがオーナーを務める、美祢市秋芳町のあまいろcafeで行っています。
一番のこだわりは、色。『水ノ雫』は、色や味をつけた寒天を乾燥させて作りますが、ブルーとレッドは色に深みを出し、より美しく仕上がるよう、乾燥前の寒天をグラデーションにしています。
企画から完成までオール美祢で作り上げた『水ノ雫』。現在、別府弁天池直売所、あまいろcafe、道の駅おふくの3ヵ所で購入できます。美祢市に訪れた際はチェックしてみてくださいね！

　地域を巻き込み、新たなお土産を完成させた井上さんは、今後の活動について、
「美祢市は観光コンテンツも豊富で面白いところ。その良さを活用しきれず、もったいないと感じる部分もあるので、力になれれば。また、地域に利益を還元し、持続可能なまちづくりもしていきたい。地域おこし協力隊の任期は３年だが、１年残すぐらいの気持ちで前倒しで実現していきたい。」
と話していました。
これからは観光だけでなく、移住や就業にも力を入れていきたいとのこと。すでに次の取り組みも動き出しているようです。今後の美祢市からも目が離せません！

いかがでしたか？2回にわたり、山口県の神秘的な絶景スポット『別府弁天池』とお土産、地域を盛り上げる活動についてご紹介しました。ぜひ、別府弁天池の青さを確かめに遊びに来てくださいね！

【あまいろcafe】
美祢市秋芳町秋吉3484-1

【道の駅おふく】
山口県美祢市於福町上4383-1
アクセス:国道316号線沿い JR於福駅より徒歩約3分