天皇陛下献上品の『黄金イクラ』 本場で旬を堪能【宮崎県】

　こんにちは。元テレビ宮崎アナウンサーの高柳美枝子です。いよいよ待ちに待ったゴールデンウィークの到来ですね。グルメ旅を楽しみたい方にぜひ訪れて頂きたいのが、宮崎県三股町。しゃくなげの花が咲き誇るこの町では、皇室に献上された希少品『黄金イクラ』が旬を迎えています。さあ、ご覧下さい！お皿の上がキラキラ･･･

　私が関東に戻ってから、いつかまた宮崎で食べたいと願っていたのが、三股町『しゃくなげの森』敷地内で振舞われる、この『黄金イクラ』です。全国のグルメ番組で取り上げられていますが、実際にどのように黄金イクラが誕生するのか？という細部までは報道されてこなかったと感じ、先日三股町まで行ってきました。
上品な甘みが特徴の黄金イクラ、そして囲炉裏で焼く新鮮なヤマメ。もう最高･･･宮崎に戻ってきて大正解！

　ここ三股町の黄金イクラは、大きな尺ヤマメから採卵されます。この地で長年ヤマメ養殖を手がける池辺さんが、ご自身が管理する裏山を案内し『黄金イクラ』誕生について説明して下さいました。
水温24度以上では餌を食べなくなると言われるヤマメ。南国のイメージが強い宮崎県ですが、霧島高原に向かうこの地は、九州南部とは思えない涼しさが特徴です。独特のエメラルドグリーンの冷たい清流がヤマメの生育に最適なことから、日本最大級の尺ヤマメと黄金イクラが誕生する、まさに秘境中の秘境です。

　この黄金イクラは、池辺さんの長く地道な努力の結晶そのものです。私が宮崎に住んでいた頃から変わらず、池辺さんは毎年真冬に凍えながら、ピンセットで無数の孵化卵を検卵し、長い時間をかけ尺ヤマメに育てあげるという過酷な作業を続けています。
陸海型に変化したサクラマスは甲殻類を捕食することで身も卵もピンク色に変化しますが、川魚でいるうちはまだ変色しません。つまり、美しい黄金色のまま私達のテーブルに運ばれるのは、ヤマメが海に出たがる前のわずかな期間のみ。あまりの美しさから『まぼろしの黄金イクラ』として全国に伝わったこと、ついには昭和と平成の天皇陛下に献上されたことに納得がいきます。

　宮崎県のアナウンサーだった立場としては、ぜひ皆さんに現地で宮崎の旬を楽しんで頂きたいのですが･･･どうしても行けない場合は、瓶詰めの黄金イクラをお取り寄せしアレンジ料理を楽しむのも良いかもしれませんね。
ほら、東京に戻ってから私もこんなふうに･･･！
【お問い合わせ先】
しゃくなげの館（三股町しゃくなげの森敷地内）
0986-54-1367
https://syakunage.org/