【秋田県】真夏の病魔や邪気を払い五穀豊穣を！ 秋田竿燈（かんとう）まつり

秋田竿燈（かんとう）まつりは毎年8月3日から6日まで、
秋田市の竿燈大通りで行われる秋田の夏祭りです！
今年は新型コロナウィルスの影響で中止になってしまいましたが
真夏の病魔や邪気を払うねぶり流し行事が起源ということで、
コロナ収束の願いも込めてご紹介します。

秋田竿燈まつりは米俵型の提灯を下げ稲穂に見立てた竿燈を手のひら、
額、肩、腰に乗せ五穀豊穣を祈願するお祭りです。
夜本番ではおよそ280本の竿燈が夏の夜空を彩ります。

その様子がこちら。
去年私が撮影したものです！
笛の合図とともに、各町内、企業、団体の差し手が一斉に竿燈を持ち上げ、
妙技をはじめます。
灯りが灯された竿燈はまるで黄金の稲穂のようで、
一斉に立ち上がる様子は本当に見事！
いつ見ても、秋田に夏が来た〜！！と興奮してしまいます。

夜空を彩る光の稲穂

竿燈は、幼稚園児たちの年代が上げる幼若（ようわか5キロ5メートル）から、
小若（こわか15キロ7メートル）中若（ちゅうわか30キロ9メートル）
大若（おおわか50キロ12メートル）の4つがあります。

年代ごとにあげる大きさや重さの違う竿燈を見比べるのも楽しいですし、
幼稚園児や小学生たちが幼若や小若を持ち上げ妙技をする様子は、
可愛くてかっこよくて感動します。

小若でも15キロあるのでバランスをとりながら妙技をするのは至難の技！
こどもたちの練習の成果にも注目です！

その妙技は、
竿燈を手のひら、額、肩、腰で支えてバランスをとりながら操るのですが、
これが非常に難しいんです。
私も小若で体験させてもらいましたが手のひらで5秒も上げられず、
妙技の難しさを痛感！

幼い頃から技を磨き上げている差し手たちは、
竿燈を倒すことなく継竹（つぎたけ）を足し高さを出しながら妙技を続けます。
一番大きな大若で12メートルもの高さになるんです。
差し手たちのバランス感覚には毎年驚かされます！

上の写真中央の差し手は肩、左側の差し手は手のひらで
下の写真中央の差し手は額であげています！

大若は50キロあるので、一人で竿燈を持ち上げることすら難しいです。
鍛錬された圧巻の妙技！是非間近で見て欲しいです。

そして、お祭りの見どころのひとつといえば軽快なお囃子♪
私も幼い頃から囃子方の太鼓で参加していました！
普段の印象からはあまり想像できないと言われますが、
自称お祭り女です　笑。

↑大若です提灯の大きさわかりますか？^_^

お囃子とともにまつりに華を添えるのが
掛け声のどっこいしょどっこいしょ！

重い竿燈を上げる差し手にエールを送る感じで手拍子をしながら
どっこいしょ〜どっこいしょ！
と繰り返します。

観光客の方と一体になるあの掛け声もまた粋でかっこいいんです。
竿燈まつりにかかせない掛け声です。

この竿燈まつり、元々は真夏の病魔や邪気を払うねぶり流し行事が起源ともいわれています。

お祭りは中止になってしまいましたが、１日も早いコロナ収束を願い、
竿燈まつり実行委員会では竿燈まつりのイラストが入った秋田竿燈マスクが販売されています！
是非チェックしてみてください！

秋田市竿燈まつり実行委員会公式ＨＰ（公式グッズページ）
秋田市竿燈まつり実行委員会公式ＨＰ
秋田市竿燈まつり実行委員会公式インスタグラム

公式ホームページとインスタグラムでは、秋田竿燈まつりの動画が見られるそうです！
おうちでまつりの雰囲気を味わってみてくださいね♪

また、年中まつりの雰囲気を感じることができる
秋田市民俗芸能伝承館「ねぶり流し館」もオススメスポットです！
秋田市民俗芸能伝承館　

今年は各地で夏祭りなどが中止になってしまいましたが、その分も来年こそは開催できるよう切に願っています。
安心して出かけられる日常が戻ったら、是非、秋田の竿燈まつりにも足を運んでください！