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徳島の夏を彩る「阿波おどり」
目次
2018.08.02
こんにちは。本日の47発信プロジェクトは、岡山・香川、石川、徳島の放送局でアナウンサーをしてきました小坂知里です。
今回は、私が2年間お世話になった徳島の夏のイベントについてご紹介します。
■徳島の夏といえば
夏祭りのシーズンですが、徳島の夏といえば、「阿波おどり」。
阿波おどりは約400年の歴史を持ち、今では日本を代表する伝統芸能として、世界でも知られるようになっています。
鳴門市や阿波市など徳島県内の各地で開かれますが、中でも有名なのが、徳島市の阿波おどり。
毎年8月12日から15日まで開かれ、4日間で100万人以上が訪れます。
■連とは?
阿波おどりを披露するグループや団体は「連(れん)」といいます。
伝統があり高い技量をもった有名連をはじめ、企業連、学生連など様々な連があります。
私がアナウンサーをしていたNHK徳島放送局にも「NHK連」があり、職場の方々と参加していました。
★番組本番前 阿波おどり当日は浴衣姿でニュースをお伝えした後、演舞場に向かいます
■阿波おどりの観覧は演舞場へ
8月に入ると、徳島市の中心部には、阿波おどりを見物する「演舞場」が設けられます。
阿波おどりの期間中は毎夜、開始とともに、演舞場へ連ごとに踊りながら次々に入ってきます。
★演舞場の一つ、藍場浜演舞場で踊るNHK連
阿波おどりの踊り方には、男性が体をかがめて力強く手足を動かす「男踊り」と、女性が手を高く掲げてしなやかに舞う「女踊り」があります。また、女性による男踊りもあります。
約束事はいたってシンプル。
「リズムに乗って右手と右足、左手と左足をそれぞれ同時に前に出す」というだけ。
シンプルだからこそ、美しく踊ったり、全員で揃った踊りを披露したりするのは難しいのです。
私は愛知県出身で、徳島に来るまで阿波おどりを踊った経験はありませんでした。
事前に職場で開かれた練習会に参加したものの、腕の振りや足の運びはぎこちなく、なかなか上達しません。
その時、踊りの先生から言われたのが「いちばん大切なのは、笑顔で踊ること」。
動きが多少ぎこちなくても、笑顔で元気よく踊ればいいんだよと、アドバイスをいただきました。
そして迎えた本番。緊張しながら演舞場に入っていくと・・・、
桟敷席のお客様が声を掛けて応援してくださったり、笑顔で手を振ってくださったりして、とても嬉しかったです。
何より、伴奏に合わせてみんなで一緒に踊る一体感が楽しく、気持ちが良い!
演舞場を抜けるころには、私は、笑顔でいっぱいだったように思います。
★女子アナ47メンバーで気象予報士の中谷雪乃さんと 当時、一緒に番組に出演していました
★「商店街を進む時も踊りながら」
■鳴り物にも注目
私が阿波おどりで感じる魅力の一つが、“生演奏で踊る”ということ。
連には鉦や太鼓、三味線などの「鳴り物」を担当する楽器隊がいて、阿波おどりの伴奏を務めます。
太鼓の音を強調させて力強く踊ったり、三味線と笛の音だけで優美に踊ったり、
演奏のスピードが速くなっていったり、逆にゆっくりになっていったり。
それに合わせて踊りも変化していきます。
生演奏だからこそ、様々な踊り方を楽しむことができるのだと思います。
■街じゅうで楽しめる阿波おどり
演舞場には有料の場所と無料の場所があります。
この他にも・・・、
演舞場と演舞場を結ぶ道路を踊りながら移動していく「おどりロード」や、「おどり広場」、
NHK徳島放送局が開催していて、私も進行を務めた「熱演!真昼の阿波おどり」といった無料の観覧イベントなど、街じゅうのいたるところで阿波おどりを楽しむことができます。
■「にわか連」で踊ろう
ところで、“踊る阿呆になってみたい!”と、思った方は、ぜひ「にわか連」にご参加ください。
「にわか連」は、阿波おどりの体験ができる連です。
誰でも無料で参加でき、事前の申し込みも必要ありません。
踊りの手ほどきや練習もあるので、初心者でも気軽に演舞場へ踊り込むことができます。
今年もまもなく阿波おどりが始まります。
みなさんもぜひ、徳島の阿波おどりをお楽しみください!
※参考
阿波おどり実行委員会 https://awaodori-kanko.jp/
徳島県観光情報サイト 阿波ナビ https://www.awanavi.jp/
↓ 小坂アナウンサーのプロフィールはこちら
愛知県豊田市出身。フリーアナウンサー。香川県、石川県、徳島県のNHKや民放で夕方ニュース番組のMCなどを担当。郷土の食や自然、スポーツ、伝統工芸など幅広くリポート。ナレーション、インタビューの他、イベント・婚礼司会の経験も豊富。また、船好きが高じて1級小型船舶免許、小型特殊船舶免許を取得。趣味はフルマラソン、寄席で落語や講談を聴くこと。