2020.08.19
みなさん こんにちは。福井県出身、在住の福井テレビリポーターで、フリーアナウンサーの土井梨津子です。
7月の大雨で、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
また、被災された方々にも心よりお見舞い申し上げます。
すごいぞ!青年の力
2020年7月24日。
本来なら“東京オリンピック”が華々しく始まり、人々は熱狂し、感動に包まれるはずでした。
年明けから日本を襲った「新型コロナウィルス感染症」の拡大。すぐにおさまるだろう・・・誰もがそう思い、ここまでの深刻な状況を、誰が想像できたでしょうか。
コロナ禍で、本来行われるはずのイベントや、花火大会が軒並み中止になり、いつもと全く違う日々を過ごしています。
そんな日本を少しでも元気にしたいと、公益社団法人日本青年会議所が、全国にある青年会議所へ呼びかけて、みなさんへサプライズをしました。
青年会議所は、47都道府県、692の地域に存在しています。
それぞれの地域の会員は、地域のために、そして日本のために、市民の先頭に立って活動しています。
私たち青年会議所が仕掛けたのは・・・
「2020年7月24日から新しい日本が始まる予定でした。このような状況になった今、もう意味は失ってしまったのでしょうか。7月24日が始まりの日であることには変わりません。だからこの日に始まりの合図が必要です」
全国にある青年会議所のメンバーの想いの元、2020年7月24日20時に全国約120か所で、一斉に花火を打ち上げました。
「はじまりの花火」です。
私の所属する、公益社団法人武生(たけふ)青年会議所も、同じくはじまりの花火を打ち上げました。
雨にも負けず
密を避けるため、事前に場所の告知はせず、打ち上げることのみ発表していました。
交通整備を手伝った私は、見る人はどんな気持ちになるだろう。
喜んでくれるかな。
と、想像するだけでワクワクし、雨が降っていることも気になりませんでした。
写真:花火打ち上げ場所で念入りな打ち合わせ中の土井(左から2番目)と青年会議所メンバー
いよいよ打ち上げの時間。
どこからともなく集まってきた市民の皆さん。
間隔を保ちながら、夜空を見上げます。
空からは大粒の雨が降っていました。
雨音だけが響く中。
ヒューーーーーーードーーーーーン!!!
笑顔の花
打ち上げた花火は10発。
たった3分間という、短い時間にどれだけの人が夜空を見上げたでしょうか。
私には、あの花火がこの暗くなってしまった世界に差した、希望の光にしか見えませんでした。
翌日には、全国ニュースでも取り上げられ、各地で見てくれた方々の笑顔が咲いていました。
「はじまりの花火」を合図に、この日から新しい日本が始まりました。
みなさんは何をスタートさせましたか?
小さなことでもよいのです。
少しずつ前を向き、少しずつ進みましょう。
新しい考え、新しい暮らし方、働き方、学び方、買い方、遊び方など、みなさんが思えばすぐにでも新しい自分になれるのです。
何を始めたらいいかわからない。
という方も、皆さんの街を見てください。
青年会議所のメンバーがその方向を指し示してくれます。
そして、私たち女子アナ47も、みなさんの地域がより元気になるよう、みなさんが前向きになれるように「声」を通して地域の魅力を伝えていきたいと思います。
「コロナであんまどこもいけんけど、福井にも来とっけや~」福井弁です。(コロナであまりどこにもいけないけど、福井にもきてね)。