トップ

よんなな プロジェクト

よんなな プロジェクト詳細

【アナウンサーの仕事】防災士アナウンサー!“食料備蓄のコツ”

目次

こんにちは!
大阪出身、東京在住、フリーアナウンサーの石田鮎美です。
私は平成30年(2018)12月、妊娠中に防災士の資格を取りました。

「防災士」は特定非営利活動法人 日本防災士機構の定める、防災についての一定の知識・技能を持ち、防災力向上の中心となって活動する人のことをいいます。
分厚い教科書を1ヶ月かけて熟読し、知識を得たあとに、地震・津波などの災害、行政の災害対応、耐震診断と補強…など様々な分野の専門家の講義を受け、さらに救命救急の実技訓練を行います。

しっかりと机に向き合って勉強をするのは大学生ぶり?!
試験を受ける頃には私のお腹もかなり大きくなっていました。

そして、無事取得!

アナウンサーとして、防災・減災に関する知識を皆さんにわかりやすくお伝えしていきたいと思います。

 

母として、アナウンサーとして、防災の知識を

私が防災士の資格を取得した2018年は、6月に大阪府北部地震、9月には最大震度7の北海道胆振東部地震と、大きな地震が相次ぎ、甚大な被害をもたらしました。

実は北海道で震度7の地震が発生した日、夫が北海道に出張中でした。
朝起きて地震のことを知り、すぐに夫に電話をしましたが繋がらず。
何かあったのでは?!と心配でたまりませんでした。
さらに、
「もし、今東京で地震が起きたら、私は頼れる人がいない!お腹も大きいし思うように動けない。逃げ遅れるかもしれない。今、お腹の赤ちゃんの命を守れるのは私しかいないのに…」と
どんどん自分を追い詰めてしまいました。(妊娠中は何かとネガティブになりがちでした)。

でも、不安に思っているだけではなにも解決しません。
私が防災に関するスペシャリストになり、正しい知識を持っていたら、この不安は少しでも解消されるのではないかと考え、防災士の勉強を始めました。

前置きが長くなりましたが…今回は、災害時に必要な「家庭での食料品の備蓄」についてご紹介します。まず、何日分の食料が必要かというと…1週間分です。
結構な量になりそう…と急にハードルが高くなってしまいますよね。
でも、実はとっても簡単。ムダなく、ムリなく、できちゃうんです。

 

 

1、2日目は冷蔵庫の中のものでしのぐ

まずは冷蔵庫の食品で2日間をしのぎます。
災害が起きて停電してしまうと、冷蔵庫はただの箱になってしまいます。食品が傷む前に食べましょう!
我が家では、炊いたお米をたくさん冷凍保存するようにしています。
自然解凍で食べることができますし、夏場など暑いときには保冷剤として使うこともできます。

 

 

1日分としてカップ麺や乾麺を用意

日頃から家にいくつか常備している方も多いかもしれませんね。災害時には、ガスコンロでお湯を沸かせば簡単に食べられます。
私は現在1歳の息子の子育て中で、毎日ご飯を作るようになったので、カップ麺にお世話になることは減ってしまったのですが、たまに食べるとすっごく美味しいですよね。種類も豊富!

あ!朝ドラで「まんぷく」が放送されているときは、週3日くらいチキンラーメンを食べていました。(笑)

というわけで、3日分は普段から家にあるものでやりくりができちゃうんです。つまり、非常食を用意するのは4日分だけ、ということになります。

 

 

おすすめ!ローリングストック

非常食によくある失敗は、「気がついたら賞味期限が切れていて廃棄した」というもの。
非常食の賞味期限は3〜5年のものが多いので、このような失敗が起こりがちです。
私も以前、賞味期限が迫った大量の乾パンを見つけてしまい、毎日乾パンを食べることになってしまいました…

そんな中、新たな備蓄方法として注目されているのが「ローリングストック法」です。

回転(ローリング)させながら、備蓄(ストック)するというもの。

やり方はとっても簡単!

まず、このように朝昼晩の3食を4日分用意します。(3食×4日分=12食)
そして月に1回、1食分だけ非常食を食べる日を決めます。
(我が家は第3日曜日の昼食と決めています!)

食べたらその分だけ新たに非常食買い足します。
これを12ヶ月繰り返すと、全ての食品が綺麗に入れ替わることになります。

 

ローリングストックのメリットは、

  • 日常的に非常食を食べることで、「気づいたら賞味期限がすぎていた!」ということが防げる。
  • 1年で12食そっくり入れ替わるので、賞味期限が1年以内のものならOK。選べる非常食の幅が広がる。
  • 普段から食べ慣れたものを災害時にも食べることができる。ちなみに、我が家ではコンビニで買ったレトルト食品の麻婆豆腐を備蓄していたのですが、先日食べてみると、すごく辛くて。備蓄リストから削除しました。

ローリングストックをして日常から非常食を食べることで自分が美味しいと思うものを災害時にも食べられます。
災害時はただでさえ精神的に不安定になると思います。せめて、自分の好きなものを食べて過ごしたいですよね。

そして大切なのが水の備蓄です。飲料水は大人1人、1日3リットルが必要といわれています。
我が家は、賞味期限が7年の長期保存用の水も備蓄しています。
災害はいつ起きるかわかりません。
皆さんも、この機会に災害の備えを見直してみてはいかがでしょうか。

 

 

アナウンサー紹介

大阪出身。地元であるNHK大阪放送局などNHKで8年間報道番組に出演。全国放送での「ニュースキャスター」や「中継リポーター」を数多く経験し、度胸と臨機応変さを身につけました。現在は東京在住。フリーアナウンサーとしてイベントMCやナレーション、企業VPなど幅広く活動中。一児の母でもあり、子育てを通じて「絵本」の魅力を改めて感じ、YouTubeで「アナウンサーが読む絵本」を配信中。撮影、編集にも挑戦。また、防災士の資格をいかして、防災に関する動画も制作。