2021.05.14
こんにちは。山口県出身・在住のフリーアナウンサー、池田モトです。NHK秋田・NHK山口放送局でキャスター・リポーターを務めてきた私が山口県の魅力について発信しています。
今回は前回の続き。山口県山口市阿東地域で開催された『長門峡梨と徳佐りんごのお花見ピクニック』についての後編です。ぜひ前編の記事と合わせてご覧ください。
「梨とりんごのお花見」のこれまでとこれから
『長門峡梨と徳佐りんごのお花見ピクニック』は、企画から運営までを元地域おこし協力隊の原田尚美さんが中心になって行っています。
お花見イベントを初めて開催したのは2019年。りんごの花で企画したところ好評だったため、翌年2020年には梨とりんごの花で企画。
しかし、新型コロナウイルスの影響で、現地でのイベントはできず、オンライン花見という形で、SNSで花の状況や観光情報発信を行いました。
そして今年2021年。感染対策をしっかりと行い、2年ぶりにリアルイベントで開催が実現しました。
こうして3年間続けて開催してきたお花見イベント。今年はこれまで以上に県内の報道各社から取材があり、少しずつ認知が広がってきた実感があったといいます。
それでも、お花見イベントはまだまだ試行錯誤の段階だという原田さん。
「今後もりんごや梨のお花見イベントを継続して行い、阿東地域の観光コンテンツとして定着させていきたい。イベントで花を見てもらうだけではなく、阿東地域の回遊に繋がるところまで持っていきたい」
と話していました。
参加リポ①今年のりんごのお花見は…
今年の『長門峡梨と徳佐りんごのお花見ピクニック』には、私も初めて参加!ここからは今年のお花見イベントと、参加しての感想をお伝えします。
今回、イベントは4月の土日を中心に計6日間行われました。梨の満開は例年4月10日ごろ、りんごの満開は4月20日頃ということで、イベント初日のみが梨園で、5日間はそれぞれ阿東地域にあるいくつかのりんご園で、会場を変えながら開催されました。
私が家族で訪れた4月最後の週末は、このイベント初のマルシェが開催。キッチンカーや消しゴムハンコのワークショップが出店され、昼ごろにはお客さんで賑わっていましたよ。
実は今年は暖かかったこともあり、例年より満開になるのが1週間程度早かったそう。実際、全体的には花よりも新緑の美しさが先に目に飛び込んできましたが、りんご園を散策してみると、まだ至る所に花が咲いており、若々しい緑色の葉に少しピンクがかった白い花がとても映えていました。ミツバチがせっせと蜜を集める様子も。
さらに、満開の花を見ていただけるようにと、農家さんが事前にりんごの枝を切って冷蔵庫に入れて開花を遅らせ、当日見頃になった花たちが受付の周辺に飾られていました。
参加リポ②貴重な経験でもっとりんごが好きになる
花を見ていると、「沢山咲くけれど、全部りんごになるのかな?」など素朴な疑問も湧いてきました。
園主さんも気さくに声をかけてくださり、
「甘く大きな実を作るために一部の花のみを残して、あとは切ってしまうんだよ」
などと教えてくださいました。りんご園の園主さんたちとコミュニケーションがとれるのも嬉しいポイント。
いつも私たちが食べているりんごができるまでのストーリーを知ると、1つの実の有難みが違ってきますし、もっとりんごのことを知りたくなります。
真っ赤なりんごの実がなっている時期にしか訪れたことのなかったりんご園。
春の温かい日差しの中、りんごの木陰で花や新緑を見ながらお弁当を食べるのは、新鮮な体験でした。
おわりに
いかがでしたか?今後、『長門峡梨と徳佐りんごのお花見ピクニック』が広がるとともに、『徳佐りんご』『長門峡梨』のファンがますます増えることを願っています。
山口県に来られた際には、ぜひ山口市阿東地域にも足を運んでみてくださいね。