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【山口県】りんごと梨の産地で楽しむ春!珍しいお花見が開催(前編)

目次

 こんにちは。山口県出身・在住のフリーアナウンサー、池田モトです。NHK秋田・NHK山口放送局でキャスター・リポーターを務めてきた私が、山口県の魅力について発信しています。
今回の話題は春の恒例行事「お花見」。「お花見」といえば、ほとんどの方が桜を思い浮かべると思いますが、ちょっと珍しいお花で楽しむお花見イベントがこの春、山口県山口市で行われました。その様子や企画に込められた思いを、前編・後編に渡ってお伝えします。

地域の春を楽しもう!ちょっと変わったお花見とは

 このお花見イベントが行われたのは山口県山口市の阿東地域。りんごや梨の栽培が盛んです。この地域で採れるものは地名からとって『徳佐りんご』『長門峡梨』と呼ばれています。夏~秋のりんご狩り・梨狩りシーズンには、多くの観光客で賑わうんですよ。
と、ここまで読んだところで勘のいい方は『ちょっと珍しいお花見イベント』が、何のお花か分かったかもしれません。
そう、『梨』と『りんご』のお花で楽しむお花見なんです。その名も『長門峡梨と徳佐りんごのお花見ピクニック』。阿東地域ならではの春を楽しんでもらおうと企画されました。
ところで、皆さんは梨やりんごにどういう花が咲くかご存知ですか?梨とりんご、どちらも実は知っているけれど、「花は?」と聞かれると、知らない方も多いのではないでしょうか。
梨とりんご、どちらも小ぶりの可愛らしい白い花をつけます。りんごのつぼみはピンク色をしており、花が開いた時に淡いピンク色に見えるものもありますよ。品種によって色や大きさ、香りなども違うそうです。
りんご・梨農家さんやその関係者以外の一般の方が、これまでなかなか目にする機会のなかった花たち。このイベントが開催されるきっかけとなったのは、とある一人の女性のアイデアでした。

 

 

元地域おこし協力隊の女性が引き出す梨・りんご園の新たな魅力

 その女性が元地域おこし協力隊の原田尚美さんです。このイベントの企画から運営までを中心になって行っています。現在は起業し、阿東地域のりんごを使ってシードルを作っているほか、自身が立ち上げた『阿東を盛り上げたい女性のネットワーク(通称:あともり)』のメンバーとして、阿東地域の魅力が詰まったマップの作成など様々な活動しています。
地域おこし協力隊をしていた時に、りんご園で初めてりんごの花を見た原田さん。綺麗で可愛い花を見て
「もっといろんな人に見てもらいたい。
秋のりんご狩りだけではなく、春にもりんご園に足を運んでもらうことで、りんご農家とお客さんのコミュニケーションの機会が増え、徳佐りんごのファンづくりにも繋がるのでは。」
と考えました。
とはいえ、春の花が咲く時期は「受粉がちゃんとできているだろうか」「剪定が終わったから次は摘果しないと」など、実はりんご農家にとって忙しい時期。
そこで、原田さん自らが企画や集客のほか、当日の注意点の説明など参加者への対応をすべて担当。りんご園の園主さんたちの負担を最小限に、いつも通り農作業を続けられる環境を守ることで、お花見イベントの開催にこぎつけました。
いざイベントを開いてみると、サービス精神旺盛な園主さんたちは、農作業の合間を縫って積極的にお客さんとコミュニケーションをとられていたということです。

 

続きは後編へ

 前編はここまで。後編では、この企画への原田さんの思いと『長門峡梨と徳佐りんごのお花見ピクニック』に実際に参加した感想などをお伝えします!ぜひご覧くださいね♪

アナウンサー紹介

山口県宇部市出身。元NHK秋田・山口キャスター・リポーター。NHK秋田ではスポーツキャスターとして高校スポーツ、BリーグやJリーグ、オリンピック関連取材のほか、スポーツ雪よせなど幅広いスポーツに関する話題を取材。NHK山口ではスポーツのほか、旅ロケ、中継リポーター、生活情報、ラジオニュースなど様々な分野を担当した。出産を機に退局。現在は山口県在住で、1歳息子の育児に奮闘しつつ、フリーアナウンサーとして活動を始めたばかり。動物園・水族館が大好きで、北は秋田、南は沖縄までさまざまな動物園・水族館に足を運ぶ。最近、地元の動物園の年パスを購入。推しはリスザル。