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【熊本県】天草が舞台の映画『のさりの島』ついに公開!

目次

 熊本県天草市出身のフリーアナウンサー山城優子です。新型コロナウイルスの影響で一年近く延期になっていた、天草が舞台の映画『のさりの島』が、ついに公開!上映プロデュースの企画や舞台挨拶の司会など、様々なことに関わらせていただきました。活動内容や映画の見どころなどをお伝えします!映画『のさりの島』

映画をもっと楽しめる!オンライン方言教室を担当

 待ちに待った映画『のさりの島』がようやく公開されました。オール天草ロケで、天草の人には馴染みのあるお店や美しい風景が登場します。
私は天草出身者として、映画のこと、天草のことをより多くの方に知っていただくためのお手伝いをさせていただきました。私が企画と構成を担当したのは『オンライン方言教室』。映画の中で方言監修・指導をされた方や、天草の歴史や文化に詳しい方をゲストにお迎えし、天草弁の面白さや天草の魅力をお伝えするという内容です。対面でのイベント開催は難しかったので、方言教室は事前収録し、YouTubeで配信することにしました。
ゲストの方々は天草在住、私は東京。取材や打ち合わせは全て電話やメールで行い、不安な部分もありましたが、天草側で協力してくださった方々のおかげで、無事に配信することができました。
収録時は現場の映像をつないでもらい、私もリモートで参加。映像も音声もクリアで、一緒に現場にいるような感覚を味わえたこと、俯瞰して見られたことはよかったです。今回の企画に携わることで新たな発見や気づきもあり、自信がつきました。
オンラインで開催した天草の方言教室

YouTube『天草弁でのさりを語る!』はこちら!

番外編もお見逃しなく!

タイトルの『のさり』とは

 映画のタイトルになっている『のさり』とは、天草に古くから伝わる言葉で
「いいこともそうでないことも、全ての境遇は天からの授かりもの」
という意味。大漁だった時、好きな人に会えた時「今日はのさった」と言うこともあれば、病気や死を「のさった」と受け入れることもあります。天草の人の精神的な強さや優しさにつながる言葉なんです。
本作の山本起也監督は、上映延期になったことを
「コロナにのさった」
とおっしゃっていました。監督にとって延期期間は、映画からいろんなことを教わった大切な時間になったそうです。

かかしも登場!?映画の見どころ

 映画『のさりの島』は、熊本県天草市にある商店街を舞台にした物語。オレオレ詐欺の旅を続ける若い男と高齢女性の奇妙な同居生活を通して、人の優しさや人とのつながりが見えてきます。天草市外に住む出身者にとっては懐かし風景ばかり。なんの違和感もなくスーッと心に入ってくる作品で、天草のことを知らない人には
「この映画を見たら、天草のことが分かるよ!」
と言いたくなります。
作中に欠かせないブルースハープの音色に浸りながら、繰り返される日常生活の中の微妙な変化や、天草の宮地岳地区の名物『かかし』にもご注目ください。
劇中にかかしも登場する

天草と手紙でつながる企画も

 上映プロデュース企画の中で、メンバーが特に力を入れて取り組んだものがあります。天草の人から、映画を見に来てくれた人へ宛てた『のさりの手紙』です。
のさりの手紙人との出会いやつながりもまた『のさり』。手紙を通じて誰かとつながってほしい、天草の人の温かさを感じてほしいと生まれた企画です。私も心を込めて手紙を書き、会場で手渡しました。皆さん喜んで受け取ってくださり、早速お返事をくださったり、SNSで紹介してくださったりしています。
コロナ禍で直接人と接する機会が減りオンラインが主流になっている今日ですが、誰かを思う気持ち、人とのつながりは大事にしたいものですね。この映画を機に気持ちに変化が表れ、私も
「今ある境遇を受け入れよう」
と思えるようになりました。コロナ禍だからこそ見てほしい映画です!

すでに上映が終わってしまった地域もありますが、これから公開の所もまだまだあります。上映スケジュールなど、詳しくは映画『のさりの島』公式サイトをご覧ください。

アナウンサー紹介

元NHK鹿児島放送局キャスター。まち歩き、歴史好きが高じて鹿児島の観光ガイド「薩摩こんしぇるじゅ。」を務めたことも。特技のラッピングはコーディネーターの資格を持ち、どんなものでも高見えおしゃれに変身させちゃいます!得意の婚礼司会をはじめ、子どもプレゼン教室、コミュニケーション講座講師、イベントMCなど幅広く活動。誠を尽くして取り組みます!