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秋田が誇るお漬物「いぶりがっこ」食べ比べ んめぇがら食ってけれ~!【秋田県】

目次

 こんにちは!秋田県出身のフリーアナウンサー・八重樫佳織です。日本の食卓には欠かせない漬物。漬物文化はその地域ごとに根付いたもので様々な特色がありますよね。今回は、私の地元・秋田で愛され続けている漬物をご紹介します。

秋田を代表する漬物「いぶりがっこ」

 「がっこ」とは秋田の方言で漬物を指します。干した大根を燻製した後、ぬか床で漬け込んだものが「いぶりがっこ」です。ご飯のお供としてはもちろん、お茶請けとして出されることも。パリパリした食感とスモーキーな風味がたまらない秋田県民自慢の郷土料理です。

いぶりがっこを食べ比べ!

 いぶりがっこと一口に言っても燻し方や漬け込み度合いにより、風味や微妙な味の違いがあります。今回は、いくつかのいぶりがっこを食べ比べリポートします!※あくまでも個人の意見です。ご承知おきください。
【美郷町 佐藤さん生産 一本漬けいぶりがっこ(画像右)】
地元のスーパーで購入したこちらのいぶりがっこは、皮が薄めにむかれているからなのかパリパリ食感!厚めに切ってもパリッと感が感じられます。噛んでいくと甘みも感じられました。ご飯にとても合いそうです!

高関上郷農場 金のいぶりがっこ スライス(画像左)】
今回食べた中で一番燻しの風味が強いTHEいぶりがっこ。味がしっかりしていて、少し辛みも感じられますので、お酒などと合うのではないでしょうか。きれいにカットされていて、見栄えが良いです。

大綱食品 いぶりがっこ スライス(画像中央)】
しっかり漬け込んでしんなり感もあり、漬物らしい一品。カットは一様ではないので、様々な食感が楽しめます。味は濃すぎず風味も良く、全体的なバランスがいいと感じました。初めていぶりがっこを食べられる方にもおすすめかもしれません。

 一本漬けの良さは、自分のお好みの厚さでカットしていただけること!厚めに切ってざくざくの触感を味わうも良し、薄めに切ってパリパリの触感を味わうも良しです。今回、美郷町・佐藤さん生産のいぶりがっこのみ一本漬けで購入しましたが、各社からスライスと一本漬けの商品が販売されています。

オススメはいぶりがっこ+チーズ

 いぶりがっこの販売元ではチーズとの組み合わせを推しているところも。商品としてチーズいぶりがっこもありますが、自分でがっこの上にチーズをのせて食べてもok。
 チーズも発酵食品ということで波長が合うのか、チーズの風味といぶりがっこの風味は喧嘩することがありません。口の中に入れるとチーズのねっとりした食感といぶりがっこのパリッと食感。まろやかなチーズの味わいにいぶりがっこのスモーキーさとほんのりとした渋みがたまりません。
 いぶりがっこを細かく刻んでクリームチーズに混ぜ合わせて、料理のアクセントにするのも良いと思います。みなさんならではのいぶりがっこアレンジを見つけてみては?

いぶりがっこの危機!?

 2024年6月から食品衛生法の改正に伴い、いぶりがっこの生産者が減少することが懸念されています。もとは郷土料理なので、自宅で作っているものを少し多くし、販売している生産者も多くいらっしゃいます。改正された法では、衛生的に生産販売するための細かな条件が。生産者が現在の環境を改善しようとするにも資金的に厳しい、高齢者も多い中で「ここが辞めどき」と考える方もいらっしゃるようです。
 食べ比べリポートでもあったように、いぶりがっこは製造元でそれぞれの特色が出て、それも魅力の一つだと思うのです。特色あるいぶりがっこが消えていくのはとても寂しいものがあります。県では、施設整備の補助金交付や保存の共有スペースを設けるなどサポートをして、生産者が少しでもいぶりがっこ生産を継続できるよう尽力しているとのことです。
 秋田出身者として、これからも自慢のいぶりがっこをみなさんにPRしていき、いぶりがっこの普及に努めます!それが生産者の喜びややりがいにつなげられたら嬉しいものです。通販でもいぶりがっこは購入可能です。みなさんもぜひ、いぶりがっこ食ってけれー!

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