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桜咲く上杉の城下町へ 年に1度の戦国絵巻をご堪能あれ!【山形県】

目次

 みなさんはじめまして。このたび女子アナ47に加入した八重樫佳織です。以前、山形県米沢市のケーブルテレビNCVでアナウンサーをしておりました。今回は、私がアナウンサー時代を過ごした米沢の春の魅力をピックアップしてご紹介します。

米沢市ってどんなところ?

 米沢市は山形県の県南に位置し、冬は多くの雪が降り積もる豪雪地帯です。地場産品としては、日本三大和牛の一つ、米沢牛が有名かと思います。そして、米沢市は戦国時代の武将として名高い上杉謙信を祖とする上杉家と深いゆかりのある町なのです。

米沢の象徴・上杉神社~桜の名所~

 観光客のほとんどが必ず訪れる場所が、上杉謙信を祀る上杉神社です。近くの稽照殿には上杉家ゆかりの品々がおさめられているほか、神社の参道にある橋のたもとには謙信を象徴する「毘」と「龍」の旗がひらめいています。
 ちょうど桜のシーズンを迎えますが、こちらは県内有数の桜の名所でもあります。上杉神社の桜の魅力は、なんといってもお堀とのコラボレーションです。お堀の水面が水鏡となって桜の美しい姿を映し出します。

 桜の散る時期には、花びらが舞い落ちて水面に文様を作り、その様もまた風情あるものです。敷地はそこまで広くないので、お天気のいい日にはお堀の周りをぐるりとお散歩するのもいいかもしれません。

戦国時代の雰囲気を味わえる上杉まつり

 毎年ゴールデンウィークに行われる米沢市の一番大きなお祭りです。雪国米沢にとって、長く厳しい冬を乗り越えて春の訪れを告げる風物詩となっています。今年も4月29日から5月3日にかけて開催されます。色とりどりの着物に身を包んだ踊り手による民踊流しや郷土芸能のステージイベント、そして、甲冑を身にまとった武将たちが市内を練り歩く上杉軍団行列など、見どころはたくさん。
そんな中でも一番の盛り上がりを見せるのが、最終日に開催される再現劇「川中島合戦」です。

上杉軍VS武田軍!川中島合戦の見どころ

 まつりのメインイベント「川中島合戦」は、戦国史上最大の死闘と言われた上杉軍と武田軍による激突「川中島の戦い」の一部を再現するものです。市内にある河川敷を会場に、武将に扮した市職員や地元住民、一般公募の参加者が上杉軍と武田軍に分かれて、再現劇を繰り広げます。

まつりのリハーサルの様子

 私が勤めていたケーブルテレビでは、毎年こちらの様子を生中継していたのですが、いくつか見どころをお伝えします。
・上杉軍による砲撃シーン
上杉の雷筒と恐れられた火縄銃の演武は見ごたえあり。広い会場いっぱいに鳴り響く轟音は身体にずしんと響きます。
・上杉謙信と武田信玄の一騎打ち
上杉謙信が単騎で武田軍へ突撃をし、馬上から武田信玄に切りかかるシーンです。実際に馬を操って軍に攻め込む場面なのですが、馬の調子なども関係して、うまく陣に入り込めず、馬が何往復かしてしまうという年もありました……!
・武田軍の援軍が登場する場面
武将たちが、実際に向こう岸の川の浅瀬を渡って戦いの場に登場します!春の米沢の雪解け水は冷たく、この川渡りは役者泣かせなんだとか……。

 いかがでしょうか?ナレーションでどのようなシーンの再現なのかもわかりやすく補足してくれるので、歴史にあまり詳しくない方でも、勉強になりますし、見ごたえがあります。また、再現劇が終わると、先ほどまで武将たちが戦っていた場所に一般の人が入ることができ、武将と一緒に写真撮影もできます。これは観光客にとってはたまらないサービス!桜の開花時期が毎年異なるのですが、桜の終わり時期と重なると、はらはら舞う桜吹雪の中、武将たちの戦いが繰り広げられる様子が堪能でき、なんとも風情があります。
 春の米沢は魅力がいっぱい。米沢に訪れた折には米沢牛などの美味しい地場産品もお忘れなく!

 

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