ごきげんよう、スイーツアナウンサーの木村彩乃です。アフターヌーンティーと言えば味はもちろん、見た目・空間・サービス等全てが求められるようになり、お店ごとの楽しみ方はそれぞれだなと感じます。
今回は、スタンドをオリジナル製作し、食器や備品にまでこだわり抜いた美術館ならではのアフターヌーンティーをご紹介します!
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よんなな プロジェクト
よんなな プロジェクト詳細
ミュージアムカフェでスタンドや食器まで作りこんだアートなアフターヌーンティー【東京都】
目次
2022.10.31
アーティゾン美術館・ミュージアムカフェとは
公益財団法人石橋財団によって運営される「アーティゾン美術館」。日本近代洋画、印象派、20世紀美術に加え、古美術、現代美術へと視野を広げ、美術の多彩な楽しみを提供しています。
美術館1階にあるのが「ミュージアムカフェ」。鑑賞前後のティータイムはもちろん、ランチ・ディナーなどお料理へのこだわりもあり、カフェのみの利用で訪れる方がいることが特徴です。飾り棚には、イタリアデザイン界の巨匠、エットレ・ソットサスによるヴェネチアンガラス器を中心に、倉俣史朗さんの作品なども展示されています。
アフターヌーンティーがスタート
10月25日より「アフターヌーンティ―」がスタートしました!ミュージアムカフェならではの食器のこだわりは、とにかく圧巻です!特別にデザインされたティースタンドの造形美。埼玉県にて鉄をメインにオブジェやエクステリアを制作する田中潤さんによる作品です。アートに疎い私でも見るだけでうっとりしちゃいました。更に写真に撮ると影がなんとも美しい…。こだわり抜いた結果、5台限定でのスタートという事にも驚きです。
もちろんプレートもオリジナル。佐賀県有田で100年以上続く李荘窯の有田焼です。まさに感性を刺激されるミュージアムならではのアフターヌーンティーです!
ドリンクもアート?!
飲み物は、20種(+別料金でアルコール類)から選べます。ウェルカムドリンク3種のモクテル(ノンアルコールカクテル)の中から、ゆずシトラススパークリングを注文しました。エディブルフラワーが浮かび、ドリンクからも世界観を感じられます。
ドリンクを置く折敷は、赤木明登さんの元で修行した後独立された、石川県の漆作家・杉田明彦さんの作品です。様々なカラーのドリンクがありながらどれにも合う落ち着き。そこにさりげなく華を添えてくれているマドラーは、神奈川県 WATOの鍛金作家・小笠原加純さんの作品です。様々な作家さんが寄り添って1つに集結。花より団子の私もついつい眺めてしまいます。
個人的にお勧めなドリンクは、ハーバルティー(ハーブティー)です。栃木県にあるラリシェスボタニクのブレンドです。「マダム・ユペール」「柔らかな月」等メニューを選ぶ段階からワクワク出来ます。私が頂いた「ジャポニスムフロラル」は、茎ほうじ茶のほっとする味わいに、ローズの華やかさが寄り添いアフターヌーンティーにピッタリでした。
皿がキャンバスに!アートな食で五感を刺激
食べ物は、セイボリー6種スイーツ5種です。シェフ・有森翼さんは
「美術館のテーマカラーである黒い磁器をキャンバスととらえて、食の色をのせたうえでまとまることを意識しました。シンプルに素材をいかし、小さいながらも味を重ねて満足感を高めた点もこだわりです。」
と話していました。
個人的に美味しくておかわりしたいなと思ったのは「蕎麦粉とチーズのガヴォット」。チーズの柔らかさが絶妙だったんです。4種のチーズを組み合わせることで実現出来た食感との事でした。
スイーツメニューは、11月5日から始まる展示「パリ・オペラ座 響き合う芸術の殿堂」も意識されていて、フランス発祥の「オペラ」や「タタン」がありました。また、「栗のクレームキャラメル」は、旬な和栗とヨーロッパの栗を合わせることで栗を薫り高く仕上げています。今年の食欲の秋は、スタンドや食器、備品まで作りこんだアートなアフターヌーンティーで五感を刺激してみてはいかがでしょうか?
【アーティゾン美術館 公式サイト】
https://www.artizon.museum/user-guide/museum-cafe/
3日前までの予約で、火・水・木15~17時のみの開催(祝日を除く)
※季節ごとにメニューは変わります
スイーツとスポーツに特化したアナウンサー。スイーツコンシェルジュの資格を生かし、世界中で取材経験あり。また、スイーツコンテストの審査員や商品開発のアドバイザー、講師、コンサル等活動は多岐にわたる。最近は、ワインや抹茶とのマリアージュにも凝っている。スポーツ観戦も趣味が高じて仕事になり、スポーツ番組の立ち上げやスポーツコーナーのキャスター経験あり。現在はモルックに夢中で、Casa Mölkky Worldというオンライン世界大会(?)に向けて猛特訓中。