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よんなな プロジェクト

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【長野県】日本でここだけ!塩尻市の駅では果物が栽培されている!?

目次

みなさまこんにちは。
NHK長野放送局、NHK静岡放送局出身の大下佳菜です。
厳しい残暑が続く中、少しずつ秋を感じる機会が増えてきましたね。
空を見上げると夏の雲と秋の雲が浮かび、
耳を澄ますと夏の虫と秋の虫の鳴き声が聞こえてきます。
スーパーでも“秋のビール”や“秋限定のお菓子”が並ぶようになってきました。
そして果物売り場でも秋の味覚を見つけることができます。

私が新人時代を過ごした長野県は、
年間を通して美味しい果物が採れることでも知られています。
取材に行ったり、お休みの日に果物狩りへ出掛けたりしました。

 

 

フルーツ王国 信州

標高の高い山が多く昼と夜の寒暖差が大きい長野県。
さらに日照時間にも恵まれていることから、甘い果物が実ります。
また南北に長い地形が特徴でもある長野県は、北部と南部でも気候が少し違うため、様々な種類の果物を栽培することができるんです。
りんご、さくらんぼ、あんず、桃、ブルーベリー、梨、
そしてこの時期お店に並ぶぶどう。

先日関東のスーパーで見つけた長野県産の巨峰。思わずカゴに入れました。

 

ぶどうの街 塩尻市

ぶどうの産地として知られているのが、県の中部に位置する塩尻市。
美味しいぶどうが栽培される条件が揃っているんです。

まずは、昼と夜の温度差。
私が取材に行ったときに気温を測ったところ、日中は34度、朝方は21.5度。
気温差が12度もありました。
(同じ時期の東京の朝晩の気温差は6~7度。)
この温度差で糖度が高まり、ぶどうの着色がよくなるんだそうです。
また、収穫期を迎える夏から秋に雨が少ないのも特徴で、
日照時間が長いこともぶどうの糖度や酸度を高めるために大切な条件です。
さらに火山灰の土壌で水はけが良いことも美味しいぶどうが育つポイントなんだと、農家の方が教えてくださいました。
塩尻市では、こんなところでもぶどうが栽培されています。

 

ぶどう棚が街の玄関口に

それは、JR塩尻駅。
3、4番ホームにぶどう棚があります。
ぶどうの産地をPRしようと、およそ30年前に地元の人が設置しました。
収穫を間近に控えた時期にお邪魔しましたが、
たわわに実ったぶどうからは甘い香りが漂っていてぶどうのシャワーを浴びているような幸せな気分を味わうことができました。
いい香りに寄ってくるのは人だけではありません。
蜂も飛び回っています。
ご覧になる際はどうぞ気をつけてくださいね。
(私は取材中に刺されてしまいました・・・)

 

 

駅で育ったぶどう の行方は?

塩尻駅ホームのぶどう棚で栽培されているのは、2種類。
ナイヤガラはイベントで活用され、メルローは市内のワイン醸造会社に引き取ってもらいワインに。
そして昨年収穫されたぶどうを使ったワインが11月に販売されるそうです。
“塩尻駅産”と銘打ったワインの製造ははじめてで、注目を集めているそうです。
収穫量に限りがあるため販売本数は120本とのこと。
どんな香り、味がするんでしょうか?

ぶどうの秋、ワインの秋。塩尻市の秋は魅力が詰まっています。

 

 

アナウンサー紹介

NHK長野放送局、NHK静岡放送局でキャスターを9年務める。ニュース、中継、リポーター、ラジオパーソナリティなど幅広く経験。好きな仕事はロケハン(ロケーションハンティング)!各地を訪ね歩き魅力を探して伝えるコーナーを担当し、紹介した市町村は95。「恋をするように取材をする」がモットー。旅・グルメ・体験リポートが得意。出身はお茶畑が広がる静岡県。また中学生の時に台湾で過ごし台湾茶に触れたことからお茶の魅力に引き込まれる。趣味はミュージカル鑑賞。0歳児の育児に奮闘中!