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【静岡県】大井川鐵道に新駅誕生! 『門出』『合格』受験生にパワ ーを送る駅になる!?

目次

こんにちは。静岡県出身の大下佳菜です。
NHK静岡放送局でキャスターをしていました。

今回は、ふるさと静岡県の中部を走る大井川鐵道に誕生した新しい駅につい
てご紹介します。
その名も「門出」「合格」です。
先日、行ってきました!

 

地域に愛される大井川鐵道

静岡県中部の島田市に本社を置く大井川鐵道。
島田市と川根本町を南北に縦断していて、金谷駅から千頭駅間を走る大井川
本線と千頭駅から井川駅間を走る井川線(南アルプスアプトライン)の2つ
の路線があります。

地元では、大鉄(だいてつ)と呼ばれ、親しまれているローカル鉄道です。
蒸気機関車が今も現役で走っていて、一面のお茶畑や大井川にかかる鉄橋を
黒煙を上げて走る姿はとても絵になるんです。
以前の『会いたい彼がいる』でもご紹介しましたが、夏にはきかんしゃトー
マスやジェームスに会うことができます。
受験シーズンには、「頑張れ受験生」と書かれた合格祈願ヘッドマークを装
着して力強く進んでいく姿を見ることも。

何度も取材でお世話になりました。
S Lが通ると手を振っていたこどもたち。汽笛が聞こえると家から出てきて
見送っていた地元のみなさん。大鉄が地域に愛されていることを実感しなが
ら取材を進めていた思い出があります。
そんな大井川鐵道に35年ぶりに新たな駅が誕生しました。

 

まるで花言葉!新駅「門出」

まるで花言葉のようですが、駅名です。
先月(2020年11月)、新駅「門出(かどで)駅」が誕生しました。

新東名高速道路の島田金谷インターチェンジ近くにオープンした商業施設
「KADODE OIGAWA」に併設していることから、「門出」と名付けられました。
新たな人の出会いの場になるようにと願いが込められているそうです。

 

 

駅名改称は冗談から!?


こちらが今回、「合格(ごうかく)」と名を変えた駅。
もともと「五和(ごか)」駅でした。
歴史のある駅ですが、利用者が少なく無人駅となり荒れてしまったため、
もう一度活気を取り戻したいと地元の人たちがチームを作って守ってきまし
た。
その名も『チームおもしろ五和駅』。
「五和駅は”ごわ”とも読める、わを輪にすると『五輪』」という面白い発想
からオリンピックの時期には、応援ボードと横断幕を設置して来場者がメッ
セージをつづれるように。
そして受験シーズンには、「ごか、ごかく、ごうかく、合格!」と
合格祈願の凧を飾って地元の受験生を応援してきました。


チームおもしろ五和駅メンバーの1人に今回駅名が変わったことについてお
話を伺ったところ、「まさか本当に実現できるとはびっくりした!冗談を言
い続けてよかった!」と笑っていました。

 

 

合格、そして門出 へ

大井川鐵道は、縁起の良い路線としてアピールすることで、利用者を増やし
たいと考えています。
開業した「門出駅」、改称した「合格駅」にちなんだ記念乗車券セットを販
売しています。
「合格→門出」と書かれた切符を求めて、多くの方が訪れているとのこと。
無人駅のため通常は取り扱いがないこと、1000部限定ということもあり
人気を集めています。もちろん片道切符です。
合格は人生の門出における大切な一歩ですからね。
大井川鐵道の下りに乗り、合格駅から門出駅へ向かう。
まもなくやってくる本格的な受験シーズン。コロナ禍での受験を控える学生
のみなさんは不安を抱えていることと思います。
「合格駅」「門出駅」から受験生へ応援が届きますように。

 

 

アナウンサー紹介

NHK長野放送局、NHK静岡放送局でキャスターを9年務める。ニュース、中継、リポーター、ラジオパーソナリティなど幅広く経験。好きな仕事はロケハン(ロケーションハンティング)!各地を訪ね歩き魅力を探して伝えるコーナーを担当し、紹介した市町村は95。「恋をするように取材をする」がモットー。旅・グルメ・体験リポートが得意。出身はお茶畑が広がる静岡県。また中学生の時に台湾で過ごし台湾茶に触れたことからお茶の魅力に引き込まれる。趣味はミュージカル鑑賞。0歳児の育児に奮闘中!