2020.12.05
こんにちは。
山口県出身・山口県在住のフリーアナウンサー、池田モトです。
NHK秋田放送局やNHK山口放送局でキャスター・リポーターを務めてきた私が
故郷の山口県、ときどき秋田県の魅力について発信しています。
今回は、「山口県の伝統素材」を使ったコサージュ作りのワークショップについてご紹介します。
ワークショップ開催場所はおしゃれで観光にも便利な「アトリエひわだや」
ワークショップが開かれるのは山口市にある「アトリエひわだや」。
築80年以上の古民家をリノベーションしたこの場所は山口市の観光もしやすい場所にあり、季節によってはSL山口号の運行を間近に見ることもできるそう。
室内はナチュラルでおしゃれな雰囲気で、ワークショップの開催以外にも、レンタルスペースとして運用もされています。
公式サイトはこちら http://www.hiwadaya.com/wa-space。
こんな雰囲気のある素敵な場所で、今回は「山口県の伝統素材」で作るコサージュづくりを体験!
伝統的な桧皮ぶきの保存修理などを手掛けている「有限会社ひわだや(山口市)」が、「伝統素材に触れ魅力を知ってほしい」という思いで提供しているワークショップです。
1つのコサージュに山口県の伝統素材がぎゅぎゅっと!
ワークショップで作れるのはこちらの可愛らしいコサージュ。
優しい色合い・素材感がとっても可愛くて、私自身、ワークショップに参加する日を心待ちにしていました!
どのあたりが山口県の伝統素材で作られているか分かりますか?
答えは…全部!
体験レポートと合わせてひとつひとつの素材も詳しく紹介していきます!
教えてくださるのはデリバリー専門の花屋を営む沓野優紀さんです。
伝統素材その1~800年以上の歴史!徳地和紙~
まずコサージュの花の形を選び…花びらから作っていきます。
花びらの素材は「徳地和紙」。
鎌倉時代からおよそ800年にわたって受け継がれてきた徳地和紙の手すき技術は、山口市の無形文化財に登録されています。
一口に徳地和紙といってもさまざまな色、質感のものが用意されていて、個性あふれる和紙の中から自分好みの和紙を選ぶことができます。
どれも素敵で悩んでしまうのですが、この時間もまた楽しいのです。
ちなみに小さな傷や破れのため、製品として流通できない和紙も積極的に買い付けて、人や地球環境などに配慮した、エシカルな消費を目指しているそうですよ。
この和紙を蛇腹などに丁寧に折り、中心を針金で固定するのですが、ここで2つ目の伝統素材の登場です。
伝統素材その2~国の伝統工芸品!大内塗~
針金についているのは花の中心部分になる山口の漆工芸・大内塗で作った木玉。
大内塗もおよそ600年の長い歴史を持ち、国の伝統工芸品に指定されています。
特徴はこの色。赤でも茶色でもないこの深みのある色は「大内朱」と呼ばれています。
大内塗の木玉は山口市大内の「中村民芸社」で別注したもの。
手作りでどれも微妙に色味が違うので、好きなものを一つ選ぶのですが、優柔不断な私はここでも悩んでしまいました。笑
木玉を付けた針金で和紙を固定したら、和紙を一枚一枚広げて花びららしくしていきます。
根元からしっかりと立ち上げると花びらも大きくなって可愛いコサージュになるということで、沓野さんはぐいぐいと力を入れて広げて見せてくれます。
普通の紙なら破れてしまうところですが、和紙は破れにくいので大丈夫とのこと。
しかし、あまり和紙を触ったことがない私は本当に破れないのか半信半疑・・・。
初めはそーっと、おそるおそる引っ張って広げていましたが、結構力を入れても本当に破れないので気づけば最後の方は大胆に引っ張っていました。
引っ張ると少し伸びるような感じできれいな花びらになっていくんです。
素材に直接触れて初めて分かった感覚で驚きと感動がありました。
これでお花の完成です♪
このあと、ある伝統素材を使ってコサージュをより華やかにしていきますよ。
コサージュの雰囲気を左右する大事な工程です。
と、続きが気になるところですが、今回の記事はここまで。
次回に続きます~!
『山口県の伝統素材を見て、触れて。自分だけの「やまぐち素材のコサージュ」を作ろう!~後編~』では、11月末に新たにコサージュのパーツに仲間入りしたばかりの伝統素材も紹介しますよ。必見です!ぜひご覧くださいね。お楽しみに♪