2021.03.04
こんにちは。山口県出身・山口県在住のフリーアナウンサー、池田モトです。
NHK秋田放送局やNHK山口放送局でキャスター・リポーターを務めてきた私が、故郷の山口県、ときどき秋田県の魅力について発信しています。
今回は山口県下関市の郷土料理「瓦そば」をご紹介します。
山口県の郷土料理「瓦そば」とは?
みなさん、「瓦そば」をご存知ですか?
茶そばを瓦の上で焼き、錦糸卵や牛肉、ネギなどを盛り付けるこの料理。
見た目のインパクトからローカル・全国放送問わず数々のテレビ番組で紹介されたほか、2016年に社会現象を巻き起こした人気ドラマ「逃げるが恥だが役に立つ」第5話で、主人公・平匡さん(山口県出身という設定)の両親との思い出の料理として登場し、話題になりました。
その発祥は山口県下関市の「元祖瓦そば たかせ」というお店。
創立者の高瀬慎一さんが『明治十年、西南の役において熊本城を囲む薩軍の兵士たちは、長い野戦の合間に瓦を用いて野草、肉などを焼いて食べた』という古老の話にヒントを得て、開発したということです。
また、瓦には遠赤外線効果があり、保温性に優れているため、時間が経っても熱々の状態でいただけるという利点があるそうですよ。
※元祖瓦そば たかせ(公式サイト) https://www.kawarasoba.jp/kawarasoba.php
「瓦そば」実は山口県民の家庭料理でもあった!?
この瓦そば、山口県では気軽にできる家庭料理のひとつでもあります。
ただし、家庭で瓦はなかなか常備していないので(※もちろん調理用瓦を持っているお宅もあります)ホットプレートやフライパンを使って作るんです。
山口県内では「そば」の茶そばとつゆがセットになったものが、多くのスーパーで売られています。
インターネットでも手ごろな価格のものからお高いものまで様々な瓦そばセットを買うことができますよ。
意外と簡単♪「瓦そば」の作り方をご紹介
それでは、家庭での「瓦そば」の作り方をご紹介!
今回は、先ほどご紹介した茶そばとつゆのセットと、瓦そばの定番のトッピングである卵、牛薄切り肉、小ネギ、レモン、もみじおろしを用意しました!(海苔も定番のトッピングですが買い忘れました…。)
小ネギは小口切りに、卵は錦糸卵に。
牛肉は食べやすい大きさに切って炒め、みりん・砂糖・醤油で甘辛く味付けます。
レモンは輪切りにしてください。
続いて麺を準備します。
今回はゆで麺のセットを使ったので、温めたホットプレート(もしくはフライパン)の上でほぐして平らに広げます。
乾麺の場合は茹でてからホットプレートやフライパンに広げてください。(麺の種類によって手順など異なりますので使用する瓦そばセットの説明書きに沿って作ってくださいね。)
その上に先ほど準備した具材をのせていきます。
緑に黄色に朱色に茶色…彩り豊かで食欲をそそりますね!
茶そばに焼き色がついて、いい香りがしてきたら完成。つゆも忘れずお椀に準備してください。
味と食感が変化!何度も美味しい瓦そばをご賞味あれ♪
いろいろな味・食感を楽しめるのも瓦そばの醍醐味です。
卵や牛肉などの具材と茶そばをつゆにつけてパクっ!
もみじおろしとレモンをつゆに入れて味を変え、再び具材と麺をつけてパクっ!
そして、こんがり焼けた麺をパクっ!
少し甘めのつゆと風味豊かな茶そば、そこに具材が絶妙にマッチ!
食感もパリッもちっと楽しい!
「ぶちうまい!!(とてもおいしい)」と思わず山口弁が出てしまいます。
みなさんもおうちで山口県の郷土料理「瓦そば」を楽しんでみてはいかがですか?
そして、安心して旅行ができる日が来たら、ぜひ山口県に来て、本場の瓦そばを食べてみてくださいね。