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よんなな プロジェクト

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合言葉は「サンダルバイバイ」条約を結んで水の事故を防ぐ【マリヌス航海日誌】

目次

女子アナ47マリン部 Marinus(マリヌス)の大下佳菜です。愛媛県で生まれ、静岡県で育ちました。毎年、瀬戸内海で泳いでいたのが、夏休みの思い出です。
異例な早さで梅雨明けをして、酷暑が続いた6月末。すでに海や川で遊んだという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そして今年の夏は水遊びに行こうと計画しているという方も多いはず。今回の『マリヌス航海日誌』は、水遊びを楽しむみなさんに家族で結んでいただきたい条約をご紹介します。その名も『サンダルバイバイおやこ条約』です。

親子で結ぼう!サンダルバイバイおやこ条約

 ぼく・わたしは、サンダルやぼうしやおもちゃがながされたら、
じぶんのいのちをまもるため、おいかけずに、バイバイします。
なくしたからって しからないでください。
(できれば、ぬげにくいあたらしいサンダルをかってもらえたらうれしいです)

海や川で遊んでいる時にサンダルやおもちゃ、帽子が流されても追いかけずにバイバイしよう!大人は持ち物がなくなっても叱らない、もう買わないよなんて言わない。これが『サンダルバイバイ』です。

みんながわかる言葉で伝える

 
 ひらがなとカタカナで書かれていて、難しい言葉も使われていません。漢字をまだ習っていない小さなこどもにも伝わるようなわかりやすい文章で、クスッと笑えるようなユーモアも盛り込まれています。
条約には署名欄があるのもポイントです。わかりやすいフレーズにして約束することで覚えておける、そしていざという時に思い出すことができます。親子で一緒に読んで、名前を書いて、見えるところに貼っておき、毎日確認することで、こどもも大人も忘れませんよね。
条約は縦書きと横書きの2種類あり、証書は無料でダウンロードすることができます。
https://elearning.jla-lifesaving.or.jp/assets/pdf/materials/bye-bye_sandals.pdf

こどもを水難事故から守りたい

 条約を作成したのは、大阪を中心に活動しているNPO法人 AQUA kids safety project。流されたサンダルやおもちゃを追いかけて溺れてしまう水難事故が毎年起きていることから、こどもにわかりやすく伝える方法はないかと考えました。
代表のすがわらえみさんは、なぜ子どもはサンダルを拾うのかを考えたところ、
「親に叱られる」
と思って、サンダルを拾いに行くこどももいるかもしれない、こどもと一緒に親も宣言することで追いかけない勇気を持てるのではと思い、署名入りの親子条約を作成しました。親とこどもは日々たくさんの約束をしますよね。そのたくさんの約束と差別化を図るために『条約』という言葉を使い、”形で残せる証書”をポイントにしたんだそうです。
そして、川遊びをする時にはライフジャケットを着用することも大切だと伝えています。

警察庁がまとめた昨年2021年7月から8月の全国の水難事故発生件数は、451件。新型コロナウイルスの感染が夏場に拡大し、海や川のレジャーを控える傾向にあったとはいえ、多くの事故が発生しています。
中学生以下のこどもが犠牲になった水難事故もありました。発生件数を都道府県別にみると、静岡が最も多い35件で、北海道と沖縄、茨城、東京などが続きます。地元、静岡県での水難事故が多かったと知ってとても驚きました。
私自身も2歳の男の子を育てていて、今年は水遊びを一緒に楽しみたいと考えています。『サンダルバイバイおやこ条約』を知って脱げにくいサンダルを選ぼう、そしてサンダルよりもあなたの命が大切だということを伝えていきたいと強く思いました。

楽しい夏を過ごしましょう

 女子アナ47のYouTubeでもご紹介していますのでぜひご覧ください。

楽しかったね、また来ようねと笑顔で帰れるように。水辺で楽しむ前に安全を家族で学ぶ!『サンダルバイバイおやこ条約』を結んで、充実した夏を過ごしましょう!

アナウンサー紹介

NHK長野放送局、NHK静岡放送局でキャスターを9年務める。ニュース、中継、リポーター、ラジオパーソナリティなど幅広く経験。好きな仕事はロケハン(ロケーションハンティング)!各地を訪ね歩き魅力を探して伝えるコーナーを担当し、紹介した市町村は95。「恋をするように取材をする」がモットー。旅・グルメ・体験リポートが得意。出身はお茶畑が広がる静岡県。また中学生の時に台湾で過ごし台湾茶に触れたことからお茶の魅力に引き込まれる。趣味はミュージカル鑑賞。0歳児の育児に奮闘中!