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マイケル・ジョーダンの靴も!?本場イタリア仕込み本革靴職人、名護に在り【沖縄県】

目次

 名護市に東京から移住して間もなく2年の池田麻里子です!名護市では桜祭りも既に開催され、2023年も春を迎えました。暖かい季節の到来ですし、色々身の回りのものを見直そうと、まずは母から譲り受けた本革のバッグの肩紐がボロボロだったため、新調することにしました!
さて、どうしましょう?何せ、ここ沖縄の北部には「あ、ヒールがだめになっちゃった。ちょっとミスター○ニッツ寄ってこう…」と、東京にいた頃にはそこかしこにあった街の修理屋さんすらないのです。。。そんな折に思い出したのが、あのマイケル・ジョーダンの靴も作ったという本革靴職人の宮城健吾さんです!本場イタリアで20年の修業を積み、現在は名護市に工房を構えていらっしゃいます。革を扱うプロですから、バッグの肩紐くらいお手ものだろうと連絡をしてみました!

靴職人・宮城健吾さんと私

本場イタリアで20年 革靴の修行を積み、満を持して帰国

 沖縄県東村出身の宮城健吾さんは24歳の時にイタリアに渡り、靴職人を養成する専門学校へ通い、なんと主席で卒業されました。その後ボローニャにある老舗で修行を積み、独立。イタリア生活11年目にして念願のお子様が誕生し、2020年に帰国。同年12月に名護市に「靴工房カステッリーノ」を構え、奥様と二人三脚で運営され、現在は3年目を迎えています。
20年もの靴職人修業のイタリア生活の中でも特に印象に残っているのが、かの有名なバスケットボール界では神様とも呼ばれる、マイケル・ジョーダン氏の靴を4足もオーダーを受けたこと、そして何よりお子様が誕生され、世界が広がり毎日が明るくなったことだそうです。
そんな本格革靴職人の宮城健吾さんに、果たしてバッグの肩紐を新調をしてもらえるのでしょうか!?

工房で仕事をする宮城健吾さんと奥様の三重さん

母から譲り受けたCELINEの本革の肩紐をいよいよ新調

 はい!結論から申しますと、この記事を書けている時点でお分かりかと思いますが、快く引き受けたくださりましたし、大正解でした!まずは現物を店舗へ持参すると、ささっとバッグ本体に合う色のヌメ革を選んでくださり、丈夫で長持ちさせようということで、革を二枚重ねにして肩紐を新調してくださるとのこと。高級ヌメ革を二枚重ねにするなんて、贅沢すぎます!そして出来上がりも大満足で、ツッコミどころがありません。なんて丈夫で滑らかな触り心地!本当にいつまでも触っていたくなります。さすが、本場イタリアで革靴作りの修業を積んだ後に腕を振るい、マイケル・ジョーダン氏の靴も製作・納品したことがあるという凄腕靴職人の宮城健吾さん!バッグの肩紐など、恐らく目を瞑っていても作れそうですよね。感謝。

どんな靴を作っているの?

 さて、私のバッグの肩紐などヒョヒョイっと作ってくださる宮城職人ですが、本職の靴職人としてはどのようなものを作られているのでしょうか?宮城さんのオーダーメイドの本革靴は、どれもこれも美しい艶と、鮮やかな色のグラデーションがより立体感を際立たせる、なんとも心をくすぐられる魅力的なデザインが特徴です。そのルーツは、イタリア生まれのステファノ・ブランキーニというブランドだそう。まるで絵画でも見ているかのようなグラデーションが施されているのが特徴です。イタリアで初めて靴職人として働いた会社が、そのグラデーションの技術を習得できる場だったそうで、水彩画のような淡い色彩の感じを革靴に出せるよう、鍛錬を重ねたそうです。

棚に並ぶ宮城健吾さん作のオーダーメイドシューズたち

オーダーメイド靴ってどうやって出来上がるの?

 本革のオーダーメイドシューズは、誰しもが一度は憧れたことがあるのではないでしょうか?まずは、足の計測からスタートします。その人の足にぴったりのものを正確に作るためです。左右で足のサイズも違ってくることも多いので、正確に左右とも測定します。この測定をしっかりすることで、その人のための、世界に唯一のオリジナルシューズができますね。そして、測定結果をもとに仮靴ができるまでに3ヶ月。その仮靴がちゃんと足に合っているか確認してから、本製作に入って完成するまでに5ヶ月。合計8ヶ月ほど時間を要するそうです。年内に自分のための自分だけのオリジナルシューズを入手されたい方は、早めに宮城さんをお尋ねください。

オーダーメイドシューズを作る際の最初の足の測定

修理やワークショップも開催

 さて、私のバッグの肩紐をささっと新調してくださったように、宮城さんが手がけるのは何も靴に限ったことではありません。もちろんメインは靴ですが、ちょっとした革製品の修理や、多店舗や他ブランドの靴でも修理を受け付けています。最初は対応していなかったそうですが、あまりにも要望が多かったそうで、工房を構えて半年ほどしてから修理も対応することになったそうです。私が訪れた際には、工房に修理待ちのたくさんの靴や、修理が終わって持ち主の受け取りを待つ靴たちが並んでおりました。
さらに、ワークショプも随時開催しています。赤ちゃんのファーストシューズなどのベビーシューズや、革製マスクなどが作製可能。幼い我が子の子育てで外に出ることもままならないママたちに少しでもリフレッシュしてもらえるようにと、ワークショップは子連れOKなのも嬉しいところ!申し込みは当日お一人様からでもOK。
ぜひ、本場イタリアで20年もの経験を積んできた、本格靴職人の技術にこの機会に触れながら、オリジナル製品を作ってみてはいかがでしょうか?オーダーメイドシューズの受付もお待ちしております。来年新社会人を迎える予定のお子様やお孫さんにも、今からならまだ間に合いますよ~!

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