世界に誇るニッポンの絶景！桜吹雪舞う富士山を美しく撮るコツとは【山梨県】

　山梨県富士吉田市出身の高柳美枝子です。私の実家から徒歩5分に位置する新倉山浅間公園では、桜と富士と五重塔の絶景が拝める最高のシーズンを迎えています！今年は開花が遅めだったことから、4月23日頃まで桜が楽しめそうです。この記事を参考に、ぜひ最高の一枚を撮影しにお越し下さい。

　私のふるさと富士吉田市は2000年頃まで過疎化が進み、正直なところ当時はお花見客もあまりおらず、私はいつもペットを連れて心静かに桜を愛でていました。
　ところが、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンがこの景色を表紙に掲載したのをきっかけに旅客が徐々に増え、さらにはSNSの流行も相まって一気に人気が爆発！
　1枚の写真とSNSのコンビネーションって最強なんですね…。今では特に海外からの観光客でごった返しています。田舎の山に朝6時からこんなに人が並ぶ光景、日本中を探してもなかなか無いのではないでしょうか。我が家の近所にあった牧歌的な公園は、すっかり国際観光地に変身を遂げました。

　気温が上がると富士山の周りにはモヤが増えます。輪郭をクッキリと撮影したいのなら気温が低めの朝がベストです。思い切って早起きし、朝5時過ぎには正門に到着したいですね。プロの写真家達も、だいたい早朝にいらっしゃいます。
　今年は朝6時過ぎですでにこれだけの人が…。心臓破りの階段を約400段上り五重塔に着いたのは7時過ぎ。しんどかったけれど、朝の富士山は美しい！これぞ世界に誇るニッポン！

　注意すべきは「野焼きイベント」です。新芽を促すために富士の裾野を焼くことがあります。開始時間は大体いつも午前9時頃。容赦なく煙が上がり続けます（写真上）。
　撮影時に煙部分を隠すには、五十塔を写真の左に収める位置まで移動すればこのような写真が撮れます（写真下）。

　3時間ほど延焼が続くため、野焼きの日しか現地に行けない場合は、早朝か午後2時以降の到着を狙うと良いでしょう。

　さて、野焼きの洗礼に見舞われた人が午後2時までどのように時間を潰せば良いでしょうか。地元民である私のオススメは「電車で3駅先にある富士急ハイランドに行くべし」です！入場無料、ギネス級のアトラクションが豊富、充実のフードコートで腹ごしらえもできる！と、時間潰しにはこれ以上無い条件が揃っています。

　沢山遊んでお腹もいっぱい！というわけで、午後に浅間山に戻ってみました。午後に眺める富士山はモヤがかかり、午前中よりも幻想的な雰囲気です。午前のキリッとした姿と午後の柔らかな雰囲気、皆さんはどちらがお好きでしょうか。
　まだ1週間ほど桜が楽しめますので、ぜひ我が故郷で撮影に挑戦してみて下さい。