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25年ぶりに生まれ変わった新船『フェリーたかちほ』就航【マリヌス航海日誌】

目次

皆さん、こんにちは。元NHK長崎放送局、サガテレビアナウンサーの牛島奈津子です。今は、宮崎のラジオ局から地域の旬の情報などを発信しています。先月就航した、新船『フェリーたかちほ』。船旅は、非日常空間へ誘ってくれます。南国・宮崎をイメージした温かみあふれる船内へ潜入してきました。

“新船”フェリーたかちほ、就航!

フェリーたかちほ
 新しい船『フェリーたかちほ』の運行が4月15日にスタートしました。皆さんにとって、船は身近な存在でしょうか。船旅への憧れがある方もいらっしゃると思います。私自身、子供の頃に家族で行った船での旅、今でも楽しかった思い出がよみがえってきます。
宮崎カーフェリーは、宮崎県と兵庫県の神戸を結び、1日に1便運航しています。今回新しく建造されたフェリーの名前は『たかちほ』。多様化するお客さまのニーズに合わせ、より快適な船旅を提供するために、25年ぶりに造られました。待ちに待った船なんです。全長は、従来の船よりも24メートル大きい194メートル。写真に収まりきれないほど大きく、間近で見ると圧巻でした。

生まれ変わった船の快適さ


 フェリーたかちほの中へ入ると、エントランスが出迎えてくれ、明るく温かな空間が広がっていました。天井も高く、開放感があります。宮崎の温暖な気候や、豊かなトロピカルフルーツをイメージした暖かな色彩を基調に、伝統芸能の神楽で使用される彫り物の切絵をモチーフにしたデザインが施され、自然に恵まれた南国・宮崎らしい船となっています。
新船の特徴は、大型トラックの輸送力を強化するするため、積載台数が33台増えて130台から163台になったこと。また、旅客定員は690人から576人に減りましたが、プライバシーを重視し、ゆっくりできる空間を整備するために、個室の数が26室から216室へ大幅に増えました。更に、イベントステージやキッズスペースなどのパブリックスペースも充実しています。初就航の日のイベントステージでは、ジャズバンドの演奏が行われました。

バリアフリー、ペット同伴可など客室の種類も豊富


 非日常を感じられるのが、船旅の魅力の一つではないでしょうか。単なる移動の乗り物として船を利用するのではなく、船自体も旅の楽しみにしてほしいと、客室のタイプを増やし、シングルやツイン、最大4人で利用できるファミリー向けの部屋、トイレや浴室も備わっているランクが最も高いプレミアムルームなど、それぞれの要望に応じた部屋も10種類から選ぶことができます。
また、段差がなく室内スペースが広いなど、移動しやすい作りになっているバリアフリールームや、ペットと一緒に宿泊できる部屋、ベビールームやパウダールームなども新設し、誰にでも優しく快適に過ごせるように工夫されています。マリンスポーツが盛んな宮崎らしい、サーフボードロッカーも見つけました!

乗客に寄り添ったこだわり


 パブリックスペースに椅子を増やし、ちょっと休める場所や、船が揺れた時すぐに手で握ることができる卵型をした真ん丸な持ち手も、あちこちに設置されています。大海原を眺めながら入浴できる展望浴室、24時間利用できるシャワールームなど、かゆいところに手が届くような新しい設備などのほか、食にもこだわっていきたいとしています。船内には、広々としたレストランがあり、宮崎の美味しい農畜産物が食べられたり、神戸のパンやスイーツが味わえたりするなど、今後、充実させていきたいということです。
また、安全安心の取り組みとして、船内全体を抗菌剤でコーティングしているので、コロナ禍でも安心して過ごすことができます。

『フェリーたかちほ』のこれから


 今年10月までは、従来船と新船『フェリーたかちほ』を交互に運航していく予定です。そして10月には、もう1隻の新船『フェリーろっこう』が就航します。
宮崎カーフェリー客室業務部の渡部紗希さんは、
「新船就航をきっかけに宮崎カーフェリーを知っていただき、おひとりさまからご家族連れ、お子さまやペットなど、幅広いお客さまにご利用いただきたい。」
と話していました。
宮崎の観光と物流を担う『フェリーたかちほ』は毎日運航していて、宮崎港を午後7時10分に出発し、次の日の朝7時半ごろ神戸港に到着する(天候などによって時間は変わります)、ホテルのような快適空間を兼ね備えた船です。ぜひ船に乗って、青い海や美味しい食べ物など、魅力あふれる宮崎に遊びに来てくださいね。

【公式】宮崎カーフェリー
https://www.miyazakicarferry.com/

アナウンサー紹介

福岡県太宰府市出身。北は北海道から南は宮崎まで色々な土地で暮らしてきました。住めば都!地元の人以上に満喫し、楽しむことが得意です。現在は宮崎県在住で、宮崎サンシャインFMパーソナリティ。宮崎日日新聞社が発行する生活情報誌のサポーターとして、取材やリポートのお仕事もしています。3人の子育ても真っ只中。子供の目線も持ち合わせています。