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“奥”の魅力を知る『オクシズ展』【静岡県】

目次

静岡県出身の大下佳菜です。NHK長野放送局、NHK静岡放送局でキャスターをしていました。

先日、静岡県に関係する企画展に行ってきました。その名も『オクシズ展』です。みなさんは『オクシズ』ってご存知ですか?

オクシズってなに?

 オクシズとは『奥静岡』のこと。静岡県静岡市では、市街地から北に向かった山間地を『オクシズ』の愛称をつけPRをしています。南アルプスの玄関口とも言われる『奥大井』、藁科川の上流部で静岡茶の始まりといわれる『聖一国師』のゆかりの地『奥藁科』、開湯約1700年の歴史を持つ梅ヶ島温泉があってわさび栽培発祥の地とされる『安倍奥』、良質なお茶の産地『奥清水』と4つの地域に分けられています。

私も静岡で働いていた時には、取材に出かけたり遊びに行ったりしてオクシズの魅力を体感しました。豊かな自然が広がり、ゆったりのんびりと過ごしたくなるような場所です。
なぜカタカナで表記をするのか静岡市役所 中山間地振興課の方に伺ったところ、ロゴにした際の親しみやすさを意識したんだそうです。漢字で『奥静』とすると分かりやすい反面、硬さが出てしまうことから親しみを持ってもらいたいと『オクシズ』という表記になったとのこと。たくさんの人に知ってもらいたいという願いが込められているんです。

オクシズの魅力を首都圏へ発信

 そんなオクシズの魅力を首都圏に発信しようと行われたのが『オクシズ展』。東急ハンズ新宿店で今年1月に開催されました。

多く並んでいたのは、木製品です。静岡市は、オクシズで育てられたヒノキ、スギなどを『オクシズ材』と名付け、住宅への積極的な利用を促進しようとPRを行っています。オクシズ材は、東京オリンピックの選手村ビレッジプラザ内にあるメディアセンターで、柱、梁、床材として活用されたんですよ。
会場には、オクシズ材を使った家具や、食器、雑貨、DIY用の材木、燻製チップ、丸太の輪切りやおもちゃもありました。

木製品など180種の商品でオクシズを体感


 中でも注目を集めていたのが丸太のベンチ。長さはおよそ3m、直径は30cmほどのスギの皮をむいたもので、訪れた人たちは、座ったり触ったりして楽しんでいました。木製品の他にもお茶やワサビといった食品など合わせておよそ180種類の商品が並んでいて、まるでオクシズに遊びに行ったような気分を味わうことができました。
女子アナ47のYouTubeで『オクシズ展』をご紹介していますので、合わせてご覧いただけたら嬉しいです。

ヒノキの香りと過ごすおうち時間

 実は、我が家にはオクシズ材を使用した家具があるんです。

壁に取り付けて収納したり、飾ったりすることができるもので、オクシズで伐採したヒノキを使用しています。接着剤を使用していない無垢材のため、香りもいいんです。静岡市に拠点を置く株式会社キコナスが企画販売していて、ウッドデザイン賞2021 ライフスタイルデザイン部門で受賞し、注目を集めています。
いつか木に囲まれて暮らすことが夢です。今はこの家具のそばにソファーを置いてヒノキの香りを楽しみながら、おうち時間を過ごしています。

アナウンサー紹介

NHK長野放送局、NHK静岡放送局でキャスターを9年務める。ニュース、中継、リポーター、ラジオパーソナリティなど幅広く経験。好きな仕事はロケハン(ロケーションハンティング)!各地を訪ね歩き魅力を探して伝えるコーナーを担当し、紹介した市町村は95。「恋をするように取材をする」がモットー。旅・グルメ・体験リポートが得意。出身はお茶畑が広がる静岡県。また中学生の時に台湾で過ごし台湾茶に触れたことからお茶の魅力に引き込まれる。趣味はミュージカル鑑賞。0歳児の育児に奮闘中!