みなさん、こんにちは!アナウンサーの池田麻里子です。突然ですが、お花見といえば桜!桜といえば、みなさまにとってはなんでしょうか!?え?ビール!?それもいいですね~!ここ、沖縄北部では年明けから桜が咲き始め、1月21日以降は桜祭りラッシュが続き、桜も人々の気持ちも(きっと)満開となっています。去年まではコロナ禍で自粛していた桜祭りも、今年は元の規模で全力で沖縄県北部各地で開催されました!
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日本の春はここから始まる!日本一早い桜祭りが沖縄北部で続々開催【沖縄県】
目次
2023.02.13
日本一早く桜が早く咲く場所、沖縄やんばる
こちら沖縄は、真冬といえどもまず10度を下回る日はほぼなく(先日の大寒波で最低気温が8度予報になった時には地元のみなさんが一部死を意識したり、雪が降るのではと恐れ慄いていましたが、そんなことは当然ありませんでした)暖かい日は25度近くまで上がったり、20度を下回る日でも日差しが強いと暑くてつい半袖で過ごしてしまう日もあるほど。そんな暖かな冬なので、桜も年始からとっとと咲き始めました。
しかし桜というと、桜前線は南から北上していくはずなのですが、沖縄では北部のやんばるから咲き始めます。なぜでしょう?理由としては、一度寒くならないと桜は咲かない特性があるらしく、北風を受けやすかったり寒さの強い北部から、そして山頂付近の桜から、寒さをより早く感じた桜から開花するのだそうですよ。
沖縄の桜はソメイヨシノではない!
さて、桜桜桜~…と先ほどから書いておりますが、沖縄の桜は一般的に知られているソメイヨシノではなく、寒緋桜(カンヒザクラ)という種類の桜が咲きます。特徴としては、まず「色」。既に画像でもおわかりいただけるように、ソメイヨシノのような白と淡いピンク、というものではありません。実は、私は移住して最初に寒緋桜を目にした時は桜と認識できず、紅梅かと思ってしまったほど色は濃いピンク色をしています。中には薄いピンクや突然変異で真っ白、というものもあるのですが、基本的には濃いピンクです。
そして2つ目の特徴としては、花の最後とでもいいましょうか…「散り方」です。桜といえば、桜吹雪だったり、桜が舞うだの舞い散るだのと表現されるほど、ヒラヒラと花びらが散っていく、その散り様も美しく、和歌にも度々出てくるほどですよね。しかし、寒緋桜は残念ながら(!?)違うんです。花びら、散りません。舞いません。どういうことかといいますと、目一杯咲いた後は、花ごとそのままボテッと落ちます…。なんということでしょう。風情も何もあったものではないと思われるかもしれませんが、仕方ない。そのような終わり方をする桜でございます。ご承知おきくださいませ。
北部3市町村、名護市、本部町、今帰仁村で桜祭り開催
去年まではコロナでどこもかしこも桜祭りを自粛しておりました。今年は久々の開催を予定している!という場所も全国的にも多いのではないでしょうか?沖縄北部も例外ではなく3年ぶりに元の規模に戻った!という北部3市町村でございます。
本部町では、「第45回もとぶ八重岳桜まつり~ひとあしお咲きに~」と称して、八重岳の桜を中心に、海洋博記念公園のイベントなども併せて町内を巡るオススメをしていたり、1月21~2月5日の期間の土日は出店が出たりイベントも開催されました。
今帰仁村では、「第16回今帰仁グスク桜まつり」が1月21~29日まで開催されました。キッチンカーも多数並び、初日から大勢の人たちで溢れていました。世界遺産にも指定されている今帰仁城跡での桜まつり。史跡巡りや、ステージでは大物ゲストをお呼びしてのイベントが開かれたり、郷土芸能の披露もありました。そして名物の夜間の桜ライトアップが今年はグレードアップしたということで人気を集めていたようです。
名護市では「第60回さくら祭り」という節目の回で、市街地を歩行者天国にしてのパレード開催や、桜の名所である名護城公園に続く道沿いには、多数の出店やイベントステージも。久々にお祭りらしさを感じると共に、普段車社会のために外で人を見かけることが少ないのですが、この街にもこんなに人がいたのか!と思うほどの人出。初めてこんなに名護市が人で溢れかえっている様子を目撃しました。
衝撃!沖縄のお花見文化〜埼玉・東京付近のお花見と比較して〜
なんといえば良いのでしょう。文化の違いなのでそういうものとして受け止めますが、お花見といえば、桜の木下でピクニック(酒盛り)をするのが当然と思っていたのですが、なんと沖縄ではそんなお花見文化はありません!勿体無い!!と思ってしまうのは私だけでしょうか。基本的に車でドライブスルーか、歩きながら桜を見てお散歩のような感じです。名護市の桜まつりではたくさんの出店が出て、あれこれ人々は焼きそばだのたこ焼きだの買って道端で食べたり、食べ歩いたりはしているのですが、それらを持って桜の木の下にピクニックシートを広げて・・・という行為は致しません。あれ?だったら我々(池田ファミリー)お花見(いわゆる桜を見ながら特定の場所を決めて宴会)し放題なのでは!?と思ってしまいました。名護の桜の名所といえば名護城公園(山一帯が名護城公園です)なのですが、桜スポットに東屋のようなものがあっても、ガラガラ。嘘でしょ?こんなお花見に絶好の場所が。。。新人なら前夜から場所取りをさせられているような場所に人がいない!!という衝撃でした。このお花見文化の違い、聞いてはいたのですが、実際に目撃すると驚きを隠せませんでしたね。
桜は引き続きしばらく咲いていそうなので、食べ歩きお花見にしても、座り込みお花見にしても、いずれにせよ、ゴミはきちんと持ち帰って、皆様気持ちのいいお花見シーズンをお過ごしください!