山中温泉は開湯1300年の歴史を誇る、渓谷の温泉地です。
俳人・松尾芭蕉が愛した温泉地として知られており、奥の細道の途中、鶴仙渓の景色を眺め、
「行脚の楽しみ ここにあり」
と、山中温泉の自然美を喜ばれたという言い伝えがあります。
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よんなな プロジェクト
よんなな プロジェクト詳細
2021.02.03
石川のおいしい水と空気、そして温泉のおかげで美肌を保っております、石川県在住の多賀祐子です。石川県には、和倉・湯涌・加賀など人気の温泉がいくつもありますが、今回は加賀にある山中温泉の話題をお伝えします。
山中温泉は開湯1300年の歴史を誇る、渓谷の温泉地です。
俳人・松尾芭蕉が愛した温泉地として知られており、奥の細道の途中、鶴仙渓の景色を眺め、
「行脚の楽しみ ここにあり」
と、山中温泉の自然美を喜ばれたという言い伝えがあります。
そんな山中温泉街を散策していると『山中温泉アイスストリート』というのぼり旗や、山中漆器のお盆で作った看板を発見。
この取り組みは、石川県金沢市が1世帯あたりのアイスクリーム消費量が日本一というアイス好きな県民性から生まれたもので、温泉街の飲食店をはじめ、薬局や米穀店、漆器店など、アイスを提供するイメージのないお店でも、それぞれ独自のアイスを販売しているんです。
薬局は体によさそうな乳酸菌や大麦若葉入りのアイス、酒屋では地酒を使ったソフトクリーム、和菓子屋は饅頭やもなかと組み合わせたメニューと、店の特色を生かした工夫があり、現在40種類以上誕生しているそうです。
どれを食べようか悩みながら商店街を歩き回り、たどり着いたのは精肉店。
精肉店でアイス?
新鮮なお肉やおいしそうな惣菜が並ぶ精肉店でアイス?
と、不思議な感覚で注文してみると、出てきたのはこちら。
なんと、フライドアイスクリーム!!
アイスを揚げるという発想、なるほど、店の名物・すき焼きコロッケになぞったわけですね。
外の衣はアツアツでサクサク、中はひんやりアイスにチョコが挟まれており「サクッ、ひやっ、とろ~ん、あま~い!」という幸せな食感でした!
山中温泉の源泉を使ったアイスキャンディーもあり、温泉街の施設で提供しているので、こちらもぜひ押さえておきたい味ですね。
『山中や 菊は手折らじ 湯の匂ひ』
これは、山中温泉に滞在した芭蕉が残した句ですが、山中温泉アイスストリートのアイスを食べたら、芭蕉はなんと詠むのでしょうね。代わりに私が一句。
『山中や とろける笑顔 愛す街』
愛すに『アイス』をかけてみました。
今回は、石川県加賀市にある山中温泉のアイスストリートをご紹介しました。
日本三大民謡の一つ、山中節が流れる温泉街はもちろん、鶴仙渓に架かる橋めぐりも楽しいので、自由に旅行ができるようになりましたら、ぜひ石川県へ遊びにいらしてくださいね。
9年間務めた金沢ケーブルでは、生放送の情報番組や通販番組のMCを担当。自社制作アニメ番組の主題歌を歌うなど歌手デビューも。石川県内すべての民放局とNHKの番組でリポーターを経験。企業動画やCMナレーションが得意でこれまで180作以上を担当。芸能プロダクションで発声滑舌レッスンの指導、親子のコミュニケーション力を高めるマザーズコーチングスクールのマザーズティーチャー、表現力を磨くファミリースピーチアカデミーの講師、お菓子教室の先生など講師業にも力を入れている。2児の母で小学校PTA会長。