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金沢・ひがし茶屋街 ここも見て!知っ得情報

目次

さっと着物を着て出かけられる雅な淑女を目指している、石川県在住の多賀祐子です。
藩政期時代の面影が色濃く残る金沢市は、着物で散策するのにぴったり。特に人気なのは、ひがし茶屋街です。

Go toトラベル効果から観光客も増え、賑わいを取り戻しつつあります。おいしい和菓子と抹茶をいただけるカフェや金箔ショップ、和小物店など様々なお店が軒を連ねる茶屋街ですが、今回は知って得する茶屋街豆知識をお伝えします。

 

 

町家の壁の秘密

茶屋街で最初に目にするのは、立ち並ぶ町家の美しい景観です。

※写真提供:金沢市

その町家の壁に注目!

この木格子は『木虫籠(きむすこ)』といいます。
光を取り込みつつも、外からの視線を遮ってくれる、先人の知恵が生み出した伝統の建築様式です。
機能を知ったうえで見ると、奥ゆかしさが増しますよね。

 

 

ドラマや映画ロケ地にもなった橋

ひがし茶屋街といえば、ロケ地としてたびたび利用されています。
町家だけでなく、茶屋街のたもとを流れる浅野川に架かる橋も、印象的なシーンの一つとしてよく使われているんです。
例えばこちら、木造風の『梅ノ橋』。

※写真提供:金沢市

映画『舞妓Haaaan!!!』やドラマ『99.9 刑事専門弁護士』などで登場しました。
そして、ひがし茶屋街の道向かいにある主計町(かずえまち)茶屋街へと続く『中の橋』は、ドラマ『私たちはどうかしている』や『ドクターX』でも登場。

※写真提供:金沢市

かつては橋銭といって、通行人が橋を渡るごとに一文払ったことから、別名「一文橋」とも言われていました。
どちらも夜にはライトアップされるので、昼と夜で違った表情を見せてくれます。

 

 

軒先に吊るされた野菜の謎

続いて、ひがし茶屋街の町家の軒先に注目。ある野菜が吊るされています。


どこからどう見ても・・・トウモロコシです。
一体なぜ?
実は、ひがし茶屋街がある東山界隈では、御祈祷されたトウモロコシを、お守りとして玄関に吊るす風習があるんです。
厄除けのほか、雷よけ(石川県は雷発生率全国一位)や、ふさふさした毛から『儲け』につながる、という願いをこめた縁起物なんですよ。

 

 

坂道のロマン

最後は、主計町(かずえまち)茶屋街の撮影スポットです。料亭や茶屋、一棟貸しの宿が立ち並ぶ主計町で紹介したいのは、坂道です。

私の奥に見える石段は、あかり坂。

暗い夜のなかに明かりを灯すような美しい作品を書いた、金沢出身の文豪・泉鏡花を偲び、作家の五木寛之氏が『あかり坂』と名付けたそうです。

ということは、その反対の暗い坂も?もちろんです!

こちらは、日中も日が当たらない暗い坂道なので『暗がり坂』と呼ばれています。

※写真提供:金沢市

かつて旦那衆が、人目を避けて茶屋街へ通うのに暗がり坂を使っていたんだとか。
あら、浪漫があるじゃないですか。
坂道は町家と町家の間の小路の先にあるので、まさに隠れ撮影スポットです。

茶屋街の知っ得情報、いかがでしたか?観光地周辺にはレンタル着物店も多いので、金沢へお越しの際は、ぜひ着物を着て楽しんでみて下さいね。

 

 

アナウンサー紹介

9年間務めた金沢ケーブルでは、生放送の情報番組や通販番組のMCを担当。自社制作アニメ番組の主題歌を歌うなど歌手デビューも。石川県内すべての民放局とNHKの番組でリポーターを経験。企業動画やCMナレーションが得意でこれまで180作以上を担当。芸能プロダクションで発声滑舌レッスンの指導、親子のコミュニケーション力を高めるマザーズコーチングスクールのマザーズティーチャー、表現力を磨くファミリースピーチアカデミーの講師、お菓子教室の先生など講師業にも力を入れている。2児の母で小学校PTA会長。