2021.04.19
茨城県出身、ラジオパーソナリティ、ケーブルTVアナウンサー、イベント、式典、結婚式等で司会をしている、茨城県那珂市観光協会宣伝部長の大畠なつきです。
今回は茨城県北にある、2か所のキレットで険しい山?!「籠岩山(かごいわさん)」をご紹介します!
全世界でコロナ渦が続き、様々な制約がある中、ストレスが溜まりがち…という方も多いのではないでしょうか。諸説ありますが、とある調査では、森林浴をするとストレス対処力がアップするといわれています。森林浴や緑地散歩など、週1回以上行くだけでストレス対処力がアップし、気分もリフレッシュできるのなら、山に行くしかない!と思い立ち、密にならずリフレッシュできる“登山”に行ってきました。
籠岩山
こちらの山は、奥久慈男体山の南に連なる山で、湯沢峡にそびえる岩壁は、集塊岩が長年の雨風によってえぐられ、ちょうど籠の目のように見えることから「籠岩山(かごいわさん)」と呼ばれています。
標高は501m。特徴は、大きなキレットが2か所あること。この“キレット“とは、山の尾根のくぼんだ部分(鞍部)の、特にV字状態に深く切れ込んだ場所のことで、登山における難所の事が多いです。日本語の「切戸」からきている言葉で、主に長野県の山々に使われます。
関係者の方が足場の設置などに力を尽くしてくれており、整備されてきてはいますが、まだ事故も多く、登山ルートとしては難度の高いルートです。
登山スタート!
傾斜も緩やかで、トレッキングポールがあれば比較的上りやすい登山道が続きます。
ですが、沢沿いはやや荒れ気味。あまり踏み跡がない部分もあります。
まずは、籠岩山の名前の由来である、集塊岩が長年の雨風によってえぐられた場所へ到着。ここまでは初心者の私が登ってもあまり疲れず、比較的ハイキングコースレベルでした。
雨風によってえぐられた岩には脚立があって、岩の上に登れるようになっています。
見上げた脚立ははるか遠く…先が見えません。おそるおそる登っていくと、自分の体重と振動で、徐々に揺れていきます。結果として、4段目が限界でした。
しかし、長年の雨風によって削られた岩は感慨深いものがあり、地球の歴史、自然の力の凄さを改めて感じました。
いざ!難所のキレットへ!!
キレットへ近づいてくると、登山道が険しくなってきますが、途中では頂上にたどり着いた方を見ることができる岩があります。
見晴らしが良い、とても気持ちのいい岩場でした。
登頂者を発見したことにより、頂上へ行きたい気持ちが高まり、気持ちも軽く足を進めます。
が、やってきました。最大の難所。キレット1か所目です。これが行く手を阻む正体か…。一気に血の気が引いてくるのが分かります。しかし、これを降りなければ先へは進めない。勇気を振り絞って木の根を伝い、体全部を使って鎖場を降りていきます。なんとか木の根や鎖を利用して途中まで降下できましたが、なんと、次に出てきた壁は、岩がむき出しの、体感的にはほぼ直角な岩壁です。
途中までは行くことができましたが、今回は断念。登山初心者の私にはまだまだ経験不足でした。足場は、数センチ岩が出ていたり数センチの窪みがあるだけ。上級登山者の方々にも遭遇しましたが、やはり、ここのキレットは槍ヶ岳に匹敵するぐらいの鎖場とのこと。
初心者の方は、くれぐれもお気を付けください。
山へのアクセス
【電車でお越しの場合】最寄り駅:JR水郡線西金駅
【車でお越しの場合】国道118号で向かうと「JR西金駅」の反対側に「男体山」の看板があり、舗装道路が延びています。綺麗に舗装されいるので危険個所はありませんが、車幅が狭いので速度には注意が必要です。峠を越えて降りて、直ぐ右折すると大円寺駐車場があります(無料、10台程度)。綺麗なトイレもあります。
今回は残念ながら山頂まで行くことは出来ませんでしたが、ほかに様々なキレットや山をクリアしてから、次回は山頂まで行ってみたいです!
コロナ渦がいつまで続くのか不安や焦りもありますが、綺麗な景色の中、短時間無心で臨んだハイキングは、とてもリフレッシュできる時間でした。
今回は、茨城県北にあるキレットがある険しい?!山「籠岩山」をご紹介しました。是非皆さんも、トライしてみてください!!