静岡県出身の大下佳菜です。ふるさと静岡県を舞台にした映画『海の色は夢のつづき』。静岡にゆかりのある人が集まり、制作された映画です。先日、県内で上映会が行われ私も行ってきました。
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静岡づくしの映画『海の色は夢のつづき』 上映会へ行ってきた【静岡県】
目次
2022.09.02
映画の舞台は静岡県
映画『海の色は夢のつづき』は、静岡県の港町を舞台に繰り広げられる物語。水産加工会社の後継者が、夢と責任の間で揺れ動きながら自分らしい生き方を見つける姿を描いていて、港町の風景や美しい海中映像も見どころです。映画についてはこちらでご紹介しています。
主演は、静岡県焼津市出身・在住の長谷川直紀さん。共同脚本・プロデューサーを務めています。ヒロインは、永楠あゆ美さん。監督・共同脚本は、浜松市出身の南あさひさんです。カメラ、美術、音楽、振付、海中写真など静岡にゆかりのあるスタッフが集まり、昨年7月、静岡県焼津市と浜松市、そして伊豆を中心に万全の感染対策をしながら撮影したそうです。
先日、映画の完成を記念して静岡市と浜松市で上映会が行われました。私も一足先に映画を拝見していましたが、映画館のスクリーンで見たかったので、浜松市で行われた上映会に参加してきました。
満員の会場で行われた試写会
上映会は、浜松市民映画館『シネマイーラ』で行われました。開場と同時に152席がすぐに埋まり、立見が出るほど。浜松市は、監督の南あさひさんの地元ということもあり、同級生やご家族、お知り合いも駆けつけ、暖かい雰囲気に包まれた上映会でした。隣の席に座った方は浜松市在住の女性で、エキストラとして撮影に参加されたんだそうです。
「エンドロールで自分の名前を見つけられなかったけど、スクリーンの真ん中に映っていた瞬間があったんです。」
と嬉しそうにお話しされていたのがとても印象に残っています。
上映後は、主演のお二人と監督が登壇され、SNSで出会ったお話や撮影のエピソード、印象に残っているシーンなどを話していました。感染対策のため観客が質問をしたり、声を出したりすることはできませんでしたが、皆さんがお話をするたびに大きな拍手が送られていました。
大きなスクリーンで見る『海ゆめ』
映画って大きなスクリーンで見るとやっぱりいいですね。伊豆の海中映像が出てくるのですが、とても綺麗で思わず声が出ました。以前見た時には気がつかなかった方言や取材で訪れた場所を見つけることができ、私自身も懐かしい気持ちで過ごすことができました。
映画は、夢と現実の間で揺れる主人公の葛藤を中心に家族との関係、家を継ぐこと、地方で働くことなどが描かれています。はじめて見た時には登場人物、それぞれの気持ちに共感していましたが、今回は、主人公を支える妻に感情移入をしながら観ました。
演じたのは、俳優の永楠あゆ美さんです。主演を務めた長谷川直紀さんとご夫婦。2年前、コロナ禍で仕事が激減したことから夫の出身地である静岡県焼津市へ移住しました。宝塚歌劇団で活動し、退団後は俳優として舞台や映像作品に活動の場を広げています。
静岡への思いを込めた映画
永楠さんは、最初から最後まで弾けるような笑顔で舞台に立っていました。
「静岡が好きなんです、静岡で映画が作れてよかった!」
とお話しされていて、静岡県出身者としてとても嬉しく、同い年の永楠さんから刺激をたくさんもらいました。上映会後にお話を伺うことができました。
永楠あゆ美さん
「劇場で満員の客席を目の前にしたときは、感謝と感動で涙をこらえるのに必死でした。自分たちの“映画を作りたい!”という情熱だけで走り出した企画でしたが、お客さまに届けられて、受け止めていただけて、やっと本当に作品としての意味が生まれたように思います。作り手だけの思いではなく、ご覧いただくお客様の思いを引き出せるような作品作りを今後も目指していきたいです。」
映画『海の色は夢のつづき』を静岡を愛するみなさん、地方で何かしたいと思っているみなさん、たくさんの方たちにご覧いただきたいです。私もファンの1人として映画を応援しています!
https://umiyume.com
NHK長野放送局、NHK静岡放送局でキャスターを9年務める。ニュース、中継、リポーター、ラジオパーソナリティなど幅広く経験。好きな仕事はロケハン(ロケーションハンティング)!各地を訪ね歩き魅力を探して伝えるコーナーを担当し、紹介した市町村は95。「恋をするように取材をする」がモットー。旅・グルメ・体験リポートが得意。出身はお茶畑が広がる静岡県。また中学生の時に台湾で過ごし台湾茶に触れたことからお茶の魅力に引き込まれる。趣味はミュージカル鑑賞。0歳児の育児に奮闘中!